虎口とは? わかりやすく解説

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こ‐ぐち【虎口】

読み方:こぐち

城郭陣営などの最も要所にある出入り口小口

一人助けてやらじものをと、—に立って待ちかけたる」〈謡・烏帽子折

合戦などで、最も重要な局面また、極めて危険な戦い。〈日葡


こ‐こう【虎口】

読み方:ここう

恐ろしい虎の口の意》非常に危険な所、また、危険な状態のたとえ。危機虎穴。「—を脱する


虎口

読み方:コグチ(koguchi)

城あるいはその各郭の出入口

別名 小口


虎口

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 08:14 UTC 版)

虎口(こぐち)とは中世以降の城郭における出入り口のことで、「こぐち」には狭い道・狭い口という意味がある。「小口」とも書く。「虎口(ここう)」とよむ場合は、中世の戦場や陣地における危険な場所を意味するもののこと。


注釈

  1. ^ 西日本のうち、戦国・織豊期における近畿及び周辺の馬出は、その多くが福井県と滋賀県に分布し、織豊政権の城が中心、一部が朝倉氏か一向一揆の城となっている[1]。また、中国・四国・九州地方には馬出がほとんどない[2]
  2. ^ 布引山釈尊寺長野県小諸市)を谷内に囲むように造られた布引城郭群のうち楽厳寺城は、城そのものが巨大な馬出(一大堡塁)の機能を有しており、すぐ近くの堀之内城には巨大な丸馬出が存在する。これらの城は真田氏によって天正十年代(1582年~)に構築あるいは改修されたものと推測され、真田丸の大坂城における配置に似ているとする指摘がある[6]
  3. ^ 「馬出を考える:定義と分布」をテーマとして行われた第35回全国城郭研究者セミナーでは、各報告者による馬出の定義付けで「小曲輪」「小さな曲輪」「小区画」のキーワードが入ったものが下記の通りいくつか見られた。
    石川2019、197頁。"本稿では馬出の定義は虎口の前の小曲輪とする。"
    室野2019、216頁。"馬出とは、城郭や曲輪の虎口前面を防御するため、独立して設けられた小曲輪や堡塁である。"
    高橋2019、241頁。"過去の研究を見ると、馬出の捉え方には色々あるが、「曲輪の虎口前に設けられた小さな曲輪で、攻撃、防御機能を備えた施設」であるとの見解に隔たりは少ない。"
    山下2019、233頁。"発掘調査成果に即して丸馬出を考えると、虎口土橋を囲うように弧状に堀をめぐらして出来る小区画、ということになろうか。"

出典

  1. ^ a b 高橋2019、248頁
  2. ^ a b シンポジウム概要、254-255頁
  3. ^ 三島2019、23-26頁
  4. ^ 三島2019、23-24、27頁
  5. ^ 加藤 2002
  6. ^ 三島2019
  7. ^ 天正14年(1586年)の北条氏邦より秩父孫次郎あての鉢形城の掃除分担を定めた定書写に、"馬出"の語が2回出てくる(八巻 1989, pp.43-45)。
  8. ^ 八巻 1989, pp.47
  9. ^ 八巻 1989, pp.36-37
  10. ^ 石川2019、198頁
  11. ^ 室野2019、90-91頁
  12. ^ 西股2009、90-91頁
  13. ^ 山本2019、230-232頁
  14. ^ 石川2019、199-201, 203頁
  15. ^ a b 佐伯2019、208頁


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