音響測深儀とは? わかりやすく解説

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おんきょうそくしん‐ぎ〔オンキヤウソクシン‐〕【音響測深儀】

読み方:おんきょうそくしんぎ

音響測深を行うための機器漁船では魚群探知機兼ねる。


音響測深

(音響測深儀 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 08:25 UTC 版)

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音響測深の模式図。船底から海底に向けて音波を送信して海底で反射して戻ってくるまでの時間から水深を算出する
海底の地形を調査する様子

音響測深(おんきょうそくしん、英語: Echo sounding)は、音波を利用する測深手法。

概要

1913年、音響を利用する測深儀はドイツの物理学者、アレクサンダーベームが特許を取得している[1]。日本では1931年に日本電気により九一式探信儀が初めて開発された[2]

音響測深儀では4kHz程度の音波を船底から海底に向けて送信して海底で反射して戻ってくるまでの時間から水深を算出する。水温や塩分濃度によって音波の伝播特性に影響があるため、誤差が生じる。近年では水中レーザーを使用する機種もある[3]

古典的な音響測深機では一本の音波ビームのみを使用する(シングルビーム音響測深機)のに対し、近年では扇状の音波ビームを用いたマルチビーム音響測深機が主流になっており、二次元的に走査することにより、海底の三次元の画像が取得できる。また、魚群探知機と作動原理が同じなので兼用になっている場合も多く、小型軽量化され、自律型無人潜水機にも搭載される例もある。沈没船の捜索では定番の装備でこれまで戦艦大和タイタニック等の捜索に使用されてきた。

脚注

  1. ^ Salous, Sana (2013). Radio Propagation Measurement and Channel Modelling. John Wiley & Sons. p. 424. ISBN 9781118502327.
  2. ^ 野村浩康 (9 2008). “ソノケミストリーの歴史(2)”. 日本ソノケミストリー学会誌 4. http://www.j-sonochem.org/SONObull/3q2faaf/bjss0809.pdf. 
  3. ^ 重松文治,守屋典昭. "水中レーザー・GPS を用いた大水深測深システムの研究開発." 写真測量とリモートセンシング 36.5 (1997): 24-34.

文献

関連項目



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