majority ruleとは? わかりやすく解説

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多数決ルール

読み方たすうけつるーる
【英】:majority rule

現代民主主義社会において, 最もなじみの深いルールで, 個人選好順位を基に, 多数決によって複数選択肢に対して順位をつけるための最も代表的なルール1つ. 多数決ルールでは複数選択対象の間に循環現象生じ, これらの間に推移律存在しなくなるという, 投票のパラドックス呼ばれる欠点有する.

「OR事典」の他の用語
公共システム:  公共施設配置問題  公平性基準  医療政策  多数決ルール  多数決投票  大選挙区制  小選挙区制

多数決

(majority rule から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 15:44 UTC 版)

多数決(たすうけつ、英語: majority decision)とは、ある集団において意思決定を図る際に、多数派の意見を採用する方法のこと。


注釈

  1. ^ メイの定理は、選択肢が2つのとき、いくつかの望ましい条件 (選択肢や投票者を平等にあつかうこと、選択肢にたいする支持の増加がマイナスの効果を与えないことなど) をみたす投票ルールは単純多数決しかないことを主張する。一方、アローの不可能性定理は3つ以上の選択肢があるときの集団的決定の困難性について述べた定理である。なぜ選択肢が3個未満と3個以上のときとで歴然とした差が出るのかをより一般的にしめしたのが中村の定理で、これは選択肢の数が「中村ナンバー」とよばれる整数未満であれば意思決定ルールはうまく選択を行え、その整数以上であればひとびとの選好によってはサイクル (投票のパラドックス) が起きることを示している。多数決の中村ナンバーは (投票者が4人のケースを除けば) 3であることから、中村の定理より、多数決は2個までの選択肢からならうまく選択を行えることが分かる。 過半数を超える支持 (全体の2/3など supermajority) を要求するルールでは中村ナンバーが3より大きくなることがあるが、そのようなルールはべつの条件を満たさないため、アローの定理が不可能とした望ましいルールには該当しない。

出典

  1. ^ a b c d 松澤浩一著 『議会法』 ぎょうせい、1987年、457頁
  2. ^ a b c 樋口陽一・中村睦男・佐藤幸治・浦部法穂著 『注解法律学全集3 憲法Ⅲ(第41条~第75条)』 青林書院、1998年、117頁
  3. ^ a b c d e 参議院総務委員会調査室編 『議会用語事典』 学陽書房、2009年、274頁
  4. ^ 佐藤功著 『新版 憲法(下)』 有斐閣、1984年、731頁
  5. ^ 2008 Wikimedia Board Election results ウィキメディア財団
  6. ^ Debian 投票情報 Debian Project
  7. ^ Ubuntu IRC Council Position Canonical 2012年5月17日
  8. ^ 出典「選挙のパラドクス—なぜあの人が選ばれるのか?」(ウィリアム パウンドストーン (著)、篠儀直子(訳))236頁 。




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