インボリュート曲線
歯車の基礎円に巻き付けた糸の一点が、基礎円からほどけていくときの軌跡を歯形にしたものをいう。この糸をもうひとつの基礎円にたすきがけに巻き付けて、巻き取っていくときの線上を、相手歯と接しながら動くことがわかる。したがってインボリュート歯形を使うと糸やベルトなどで基礎円径と同径プーリー間で回転を伝導していることがわかる。この軌跡をインボリュート曲線といい、中心間距離が変わっても正しい噛み合いができるし、歯形も加工しやすい。そのため現在は、歯車のほとんどがインボリュート歯形を使用している。ピッチ円の半径は、たすきがけの線と円の中心を結ぶ線の交点(ピッチ点)から、それぞれの円の中心までの距離である。
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