guitar synthesizerとは? わかりやすく解説

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ギター・シンセサイザー[guitar synthesizer]

ギターの弦振動MIDI変換し専用音源を鳴らす方式主流ギター音声出力周波数)を電圧変換(FV変換)するものもあった。

ギターシンセサイザー

(guitar synthesizer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 07:09 UTC 版)

ギターシンセサイザーGuitar Synthesizer)とは、広義には信号処理技術を使って、ギターでシンセサイザーと同様な音色を実現する装置や楽器のことである。


注釈

  1. ^ 6弦独立ピックアップは、マグネティック・コイル方式のものと、サドル下にセットされたピエゾ方式のものに大別される。コイル方式はギターへの設置が簡単だが、反応速度はピエゾ方式に軍配があがる。当時Rolandでは、ピックアップを搭載した専用のギター型コントローラーが採用されていて、ヴォリューム奏法やフィルターワークなど、弦振動以外の演奏情報をシンセサイザー本体に送信することが可能だった。
  2. ^ モノフォニック(単音)とポリフォニック(多声):1970年代初期に登場したエフェクター型ギターシンセサイザー(広義のギターシンセ)は、ノーマルなギターの出力をそのまま受ける仕様だった(たとえば後の製品だが Electro-Harmonics の MicroGuitarSynthesizer 等)。他方、ポリフォニック仕様のギターシンセサイザー(狭義のギターシンセ)は、ギターの各弦に対応するモノフォニック・シンセサイザーの集合であるため、対応するギター型コントローラーには、6弦独立ピックアップ(HexaDividedPU)の使用が必須だった。1974年 360 systems はポリフォニック・ギターシンセを開発、著名ジャズロックギタリストが試奏した事が確認されている。音源部は外付けでEMUモジュラーやminimoogを接続可能、後にはOberheim SEMを内蔵した製品も発売している。 [1] 一方、1977年発売のアープAVATARやローランドGR500は、シンセ部がモノフォニックだった。アープは1975年よりポリフォニック・ギターシンセ CENTAUR IVの開発を開始したが、製品化に必要な要素技術の開発は難航し(たとえばポリフォニック音源の開発等)、1977年にプロジェクト建て直しを図って機構をずっと簡略化したモノフォニック版のAVATARを発売した(HexaDividedPU採用)。同年にはローランドも最初の製品を発売し「弦の振動を確実に拾う」という名目でHexaDividedPUを採用している。モノフォニックでHexDividedPUを採用した理由は、和音の入力は誤動作の原因となるからで、(詳細は不明だが、)誤動作を防止するために、後発優先の選択機能を持たせた回路が組まれていた可能性もある[要出典]。このほかローランドGR500は、HexaDividedPU出力を波形整形の上フィルターで音作りする、広義のギターシンセ機能(富士ローランドGR100に通じる機能)も提供していた。
  3. ^ コンパレーターはその構造上、入力される信号の立ち上がり及び減衰時に対する反応の遅れが問題になる。80年代にヤマハが特許を取得した自動追従コンパレーターは通常のスレッショルド(閾値)が固定された回路とは異なり、入力された信号のエンベロープによって、スレッショルドが可変する。信号レベルの低い立ち上がり時でも素早く動作するのが特徴。
  4. ^ 動作精度を簡単に得るにはVFC-32などのモノリシックICを使用するのが良いだろう。
  5. ^ 当時のローランドは富士弦楽器製造(現・フジゲン)と合弁で富士ローランド(株)設立していた。ギター本体とピックアップは富士弦楽器/グレコ製で、以下のようなGR-300に対応したラインアップがあった。ストラトキャスター型のシェイプで固定ブリッジのG-202、ストラト・タイプでトレモロ・ブリッジのG-505、グレコオリジナル・シェイプのG-303(パット・メセニー愛用で有名)、そのスルーネックタイプのG-808などである。従って、厳密にはGR-500からGR-700までのギターシンセサイザーシステムは「富士ローランド」の製品となる。
  6. ^ パット・メセニーは現在もローランド・GR-300とG-303のコンビネーションを愛用し続けている。その付き合いは、アルバム「オフランプ」(Offramp/1982年)発表以来だから、20年以上も使い続けていることになる。後にシンクラヴィア・デジタル・シンセサイザーが導入された時も、GR-300は退役することなく引き続き活躍していた。当時、G-303には巨大なシンクラヴィア専用リモートコントローラーが内蔵(というか巨大なバルジを追加)されていて、シンクラヴィア本体との通信は、GRの24ピンケーブルに巻き付けたリボン・ケーブルで行っていた。シンクラヴィア退役後のG-303はノーマルな仕様に戻っている。使用法は至ってオーソドックスなスタイルで、ほとんどのシーンで原音のオクターブ上にピッチを上げ、VCFのFrequencyを絞り気味、Resonanceはゼロといったセッティングを好んでいるようだ。
  7. ^ ドイツAXONGuitarMIDIコンバーター はピックのスクラッチ音から出音の音程を予測する。学習機能があり、演奏者毎のクセを覚え込むことでデータの確度を上げることができるという。
  8. ^ イギリスSynthAxe社SynthAxe(コントローラ):アラン・ホールズワースリー・リトナーの使用で有名になるも、会社は倒産の憂き目に遭う。本体はコントローラーに徹することで、ギターのシルエットに縛られない独特のデザインを採用していた。システム自体がかなり高価なことと、動作に対応したコンピュータがATARIの、しかもかなり旧いタイプの物しか対応していない事、さらに耐久性に問題があったらしい。ピッキングする弦とフィンガリングする弦が発音する為の「トリガー」として分割されており、しかも角度が付けられていることが外観上の特徴である。またフレットが完全に等間隔で並んでいた点もユニークな点であった。さらにボディにはコントロールパッドやブレスコントローラーなども取り付けられていた。
  9. ^ ヤマハG10(ギター型コントローラー)・G10C(専用MIDIコンバーター):全弦にエレキギターのG弦を使用し、ブリッジから超音波を出し押弦位置を把握する。ブリッジ部分にはベンディング検出用のセンサーもある。

出典

  1. ^ [2]


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