心の壁、愛の橋とは? わかりやすく解説

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心の壁、愛の橋

(Walls and Bridges から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 04:08 UTC 版)

心の壁、愛の橋』(英語: Walls and Bridges)は、1974年9月26日アメリカで発表されたジョン・レノンアルバムである。『イマジン』以来3年ぶり、生前最後の全米1位を獲得した[注釈 1]


注釈

  1. ^ ダブル・ファンタジー』が全米1位となったのはレノンの死の20日後だった。
  2. ^ プロデューサーのフィル・スペクターが交通事故を起こし、その後マスターテープを持ったまま行方をくらましてしまった[1]
  3. ^ アメリカの写真家、デザイナー。1963年、キャピトル・レコードのクリエイティブ・サービス部門に入社。1972年にアシスタント・アート・ディレクター、1974年にアート・ディレクターに昇進。1980年リリースのボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンドの『奔馬の如く』で1981年グラミー賞最優秀アルバム・パッケージ・グラミー賞を受賞。ビートルズの『ロックン・ロール・ミュージック』『リール・ミュージック』、レノンの『メンローヴ・アヴェニュー』のアート・ディレクションを担当した[5]
  4. ^ 元々これらの幼少期に描いた絵は『ロックン・ロール』のジャケットに使用される予定だった[8][9]
  5. ^ イギリスの船乗りジョン・レノンと、アメリカの労働指導者ジョン・ブラウン・レノンが出てくる。
  6. ^ レノンの変名の一つでアルバム『ロックン・ロール』に収録された「ジャスト・ビコーズ」終盤の語りの中に登場している。またエルトン・ジョンのシングル「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にクレジットとして使われている。
  7. ^ 「所有・占有は法の九分」(Possession is nine-tenths of the law.)という、土地などの所有権は現に所有している者に属すると法的に推定されるという意味の格言になぞらえている。当時は物質文明への批判、アメリカの先住民問題、レノンが巻き込まれた著作権問題などを指していると推測されていたが、1980年のインタビューで関連する問題の一端を語っている[12]
  8. ^ 叔母で保護者のミミに捧げている。
  9. ^ アルバムのリード・シングルをどの曲にするか迷っていたレノンは、キャピトル・レコードのマーケティング担当副社長であり、ウイングスの『バンド・オン・ザ・ラン』に商業的成功をもたらしたアル・クーリーの助言を受け入れた[14]
  10. ^ キャピトルは「Listen To This ...」というポスターやTシャツ、ステッカーなどを用いた広告キャンペーンを展開し、ニューヨークでは500台のバスの背面に「Listen To This Bus」というスローガンが掲げられた。テレビとラジオのCMではリンゴ・スターがナレーションを担当し、最後にレノンが「Thank You, Ringo」とお礼を述べている。イギリスでもレノンがボブ・マーサーと対談したインタビュー・シングルをEMIがプロモーション・リリースした。
  11. ^ 当時はトップLP&テープ・チャート。
  12. ^ レノンは幼少期にニューカッスル・ロードの9番地に住んでおり、生涯この番号に魅了されていた[7][13][18]
  13. ^ この模様はエルトンのシングル「メイド・イン・イングランド」に収録されている。
  14. ^ 生前最後のライヴ・パフォーマンスとなったのは1975年4月18日に収録されたTV番組『A Salute to Sir Lew Grade』内での演奏で、場所はニューヨークの高級ホテル、ウォルドルフ=アストリアだった。
  15. ^ 1974年にニューヨークで行ったWNEW-FMラジオのインタビューで、レノンは「クアッドを買う20人のために作った」と冗談を言った[26]
  16. ^ ジャズ歌手メル・トーメをもじっている。
  17. ^ ソウル・バンド、ブッカー・T&ザ・MG'sをもじっている。

出典

  1. ^ a b Blaney 2005, p. 142.
  2. ^ Norman 2008, p. 735.
  3. ^ Blaney 2005, p. 143.
  4. ^ Hamill, Pete (1975年6月5日). “John Lennon: Long Night's Journey into Day”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/news/john-lennon-long-nights-journey-into-day-19750605 2022年3月31日閲覧。 
  5. ^ Roy Kohara”. Discogs. 2022年3月31日閲覧。
  6. ^ Spizer 2005, p. 88.
  7. ^ a b Molina, Paula (2016年4月4日). “Jorge Robledo, el futbolista chileno inmortalizado en un disco de John Lennon” (スペイン語). BBC Mundo. http://www.bbc.com/mundo/noticias/2016/04/160404_deportes_futbol_chile_jorge_robledo_beatles_john_lennon_dibujo_jmp 2017年4月25日閲覧。 
  8. ^ Beatle Brunch looks back 30 years ago this month to a very special Lennon anniversary”. Joe Johnson's Beatle Brunch (2004年). 2011年9月23日閲覧。
  9. ^ John Lennon, Interview, WNEW-FM New York, September 1974
  10. ^ a b Schaffner 1978, p. 174.
  11. ^ a b c Walls and Bridges (Booklet). John Lennon. Apple, EMI. 1974.
  12. ^ Sheff 2020, p. 181-190.
  13. ^ a b Herbert, Ian (2005年7月19日). “When I'm 65: art exhibition marks Lennon's birthday”. The Independent (London). オリジナルの2014年10月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141028123600/http://www.independent.co.uk/news/uk/this-britain/when-im-65-art-exhibition-marks-lennons-birthday-6143718.html 
  14. ^ Pang, May (2008). Instamatic Karma: Photographs of John Lennon. St. Martin's Press. ISBN 978-0-312-37741-0. https://archive.org/details/instamatickarmap0000pang 
  15. ^ Castleman & Podrazik 1976, p. 365.
  16. ^ Castleman & Podrazik 1976, p. 332.
  17. ^ Blaney 2005, p. 135.
  18. ^ Walker, Michael (2019年5月4日). “Michael Walker: subplots abound as Benitez and Newcastle block Liverpool's way”. The Irish Times. https://www.irishtimes.com/sport/soccer/english-soccer/michael-walker-subplots-abound-as-benitez-and-newcastle-block-liverpool-s-way-1.3880084 2020年11月12日閲覧。 
  19. ^ Blaney 2005, p. 151.
  20. ^ The Hot 100 Chart”. Billboard (1975年1月11日). 2021年1月20日閲覧。
  21. ^ Rodriguez 2010, p. 61.
  22. ^ Spizer 2005, p. 82.
  23. ^ Rodriguez 2010, p. 62.
  24. ^ John Lennon – Walls And Bridges (2005 Europe CD)”. Discogs. 2022年1月30日閲覧。
  25. ^ John Lennon – Interview With John Lennon By Bob Mercer And A Message To The Salesmen”. Discogs. 2022年1月30日閲覧。
  26. ^ Madinger & Easter 2000, p. 97–98.
  27. ^ Blaney 2005, p. 144.


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