TOKYO発 きょうの日本
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TOKYO発 きょうの日本(とうきょうはつ きょうのにっぽん)は、かつてNHKの国際放送NHKワールド・ラジオ日本が制作していた日本語のニュース・情報番組である。放送時間は日本時間平日の18時00分から18時40分。
2004 - 05年度
それまで日本語放送の平日1時間枠が、前半の「ニュース」「けさの新聞朝刊から」(11時・13時台)「ふるさとニュース」(16時台以降)と、後半の「TOKYO通信」に番組が分かれていたのを、2004年4月からこのタイトルのもとに一番組とした(その際「けさの新聞朝刊から」はなくなった)。
番組は以下の時刻・タイムテーブルと内容で放送されていた。
放送時間
日本標準時(JST)11時00分、13時00分、16時00分、18時00分、1時00分、3時00分からの各1時間。
タイムテーブル(18時台を除く)
- 【番組開始から20分間】その時間の最新のニュース
- 【番組開始20分~30分】「ふるさとニュース」(列島リレーニュースのダイジェスト版)
- 【番組開始30分~終了まで】インタビュー・曜日別コーナー・特集企画・解説(前身の「TOKYO通信」とほぼ同じ内容)
「後半」枠
- (日本時間18時台を除く)後半30分の枠を担当する常設のキャスターとして、田中奈緒子・藤本ケイが週替わりで出演した(田中は「TOKYO通信」から引き続き、藤本は新番組から担当)。
- 「後半」では、国内外の時事問題に関する識者へのインタビューコーナーのほか、曜日別に次のレギュラーコーナーを設けていた。
- 最近のニュースの深層を伝える「クローズアップ」「日本ルポルタージュ」
- 各地の話題の人に電話でインタビューする「電話でこんにちは」
- 各地の話題を伝える「ふるさと便り」(木曜日)
- スポーツライター・小林信也とともにスポーツの話題をとりあげる「スポーツコーナー」(金曜日)
- また「にっぽん環境紀行」などいくつかの年間シリーズ企画があり、それぞれ月1回のペースで放送された。
- 「解説」はNHKの解説委員による独自のものや、テレビ番組「視点・論点」をラジオ向けに手直し(縮約)したものが放送された。
- 「後半」の中ほどと終わり近くには、日本人歌手の歌やインストゥルメンタルの曲が1曲ずつかけられた。
なおニュースを除く各コーナーは、日本時間11時台に更新ののち同じ内容が再放送された。
18時台の放送
一方2003年度まで前半30分を「ラジオ日本 きょうのニュース」として放送していた日本時間18時台だけは、タイムテーブルが大きく異なっていた。内容は他の時間帯と似かよっているものの、各コーナーの放送時刻や順番は一概には決まっておらず、ひとつの番組としてより融合した構成になっていた。
「ラジオ日本今日のニュース」は1992年度頃-2003年度まで放送されており、当初は19時-20時に1時間のワイド番組で放送され、その日1日の主要全国ニュースを前半の約30-40分近くで詳しく伝えていた。その後ラジオ第1の国内同時放送の強化のため、1998年度頃から18時からの30分番組に縮小され、2003年から当番組に統合された。
大まかな流れの一例は、
- ニュース(25分程度)
- 「解説」
- 「海外安全情報」(通常の5分番組の短縮版)
- 他の時間帯の「後半」コーナー(その1)
- 短いニュース
- 「後半」コーナー(その2)
- 「世界の天気」
となっていた。「ふるさとニュース」は番組後半(だいたい18:45ごろ)に「ふるさとトピックス」として2つ程度選んで放送されていた。
また18時台の放送は、インターネットですべて聴くことができた。NHKワールド・ラジオ日本の放送をネット配信していたRJ ONLINEでは、他の時間帯の「ニュース」と「ふるさとニュース」はネット配信の対象だったが、後半は対象外だった。しかし18時台は一番組としてのまとまりが強く、1時間すべてネット配信されていたため、後半のコーナーもインターネットで聴くことができた。
2006年度以降
2006年4月の番組改編で、番組は平日日本時間18時00分から18時40分の1回のみとなった。内容もニュースと「解説」「世界の天気」のコーナーで構成されていた。また「ふるさとニュース」は番組から切り離され、18時40分から別枠で放送されていた。
あとの時間帯では、前半30分の「ニュース」「ふるさとニュース」はそれぞれ独立した番組とした一方、国際放送独自のコンテンツを放送していた「後半」枠はなくなった(従って18時からの番組内での放送もなくなった)。
後半30分のうち、20~25分はNHKラジオ第1放送の以下の番組の同時または時差放送が行われていた。
- 日本時間11時台 「こんにちは!80ちゃんです」の同時放送(ただし高校野球全国大会期間中、および国会中継が放送される場合、土曜日は過去の放送からの再放送 月~木曜日はFM放送と同時放送で「弾き語りフォーユー」を放送 金曜日は不明)
- 日本時間13時・16時台 「ラジオほっとタイム」の同時放送(ただし高校野球全国大会、大相撲中継期間中、および国会中継が放送される場合、16時台は「こんにちは!80ちゃんです」の時差放送となった)
- 日本時間1時・3時台 「ひるの散歩道」の時差放送(土曜日昼の放送分は除く)
なお残りの5~10分は「海外安全情報」に充てられていた。
番組の終了とその後
2007年10月に独自制作枠が独自のニュース、海外安全情報、周波数案内、および年数回程度の特別番組のみとなって大幅に縮小され、2008年度からは放送時間の9割がラジオ第1放送の同時放送枠となったため番組自体終了となった。
2011年度まで、平日では18時00分から18時20分に国際放送独自のニュース、18時20分から18時30分に海外安全情報、18時30分から18時50分に「先読み!夕方ニュース」の同時放送(NHKプロ野球のある日と高校野球全国大会の中継が続いているときはFM放送「弾き語りフォーユー」の時差放送)[注釈 1]を放送していた。[1][2][3][4][5][6][7][8][9]
また土曜・日曜は16時10分から16時10分に国際放送独自のニュース、16時10分から16時15分に海外安全情報[注釈 2]を放送していた。[10][11][12][13][14][15]
2012年度から、土曜日は16時10分からの海外安全情報が削減され、16時00分からの国際放送独自のニュースを16時11分まで放送し、16時11分からラジオ第1放送との同時放送枠となった。[16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27]
2013年度から、平日18時00分からの国際放送独自のニュースが18時16分までに短縮され、18時20分からの海外安全情報は削減され、18時16分からラジオ第1放送との同時放送枠となった。また、従来は平日と土曜・日曜の18時55分から放送していた海外安全情報を、18時50分開始に前倒しした。[28][19][29][21][30][23][31][25][32][27]
2014年度から、日曜日も16時10分からの海外安全情報が削減され、土曜と日曜がいずれも16時00分からの国際放送独自のニュースを16時11分まで放送し、16時11分からラジオ第1放送との同時放送枠となった。[33][21][22][23][24][25][26][27]
2017年度から、平日と土曜・日曜の18時50分からの海外安全情報を5分後倒しし18時55分から開始とした。かわりに、21時55分から22時00分、0時55分から0時59分、3時55分から3時59分にそれぞれ海外安全情報を新設している。[注釈 3][32][34][27]
2018年度から、平日18時00分からと土曜・日曜16時00分からの国際放送独自のニュースが削減され、それぞれ正時からラジオ第1放送との同時放送枠となった。[注釈 4]「TOKYO発 きょうの日本」の放送終了後、2008年から10年続いた名残は消滅した。[35]
2019年度からは土曜11時50分から12時00分にやさしい日本語 で“今週の日本”を放送[注釈 5]し、やさしい日本語で国際放送独自のニュースを放送している。[36][37][38]
また、2022年度の後半期からは効率化のために海外安全情報の放送が削減され[39][40]、2023年度からは海外安全情報が23時59分から24時00分の1回のみとなっている[41]。
脚注
注釈
- ^ 平日と重なる祝日の場合は土日と同様18時00分から18時50分はすべてラジオ第1放送の同時放送枠
- ^ 平日は祝日と重なった場合も含め原則として16:55までラジオ第1と同内容だが国会中継・高校野球や、臨時編成により同時放送できない場合は独自編成
- ^ 後述の通り、効率化のために2023年度からは廃止されている。
- ^ 13時00分から13時11分までの国際放送独自のニュースも削減され、正時からラジオ第1放送との同時放送枠となった。
- ^ 土曜18時50分から19時00分に再放送
出典
- ^ “平成21年度国際放送(テレビジョン・ラジオ)の放送番組編成計画について” (PDF). 日本放送協会. p. 16 (2011年1月13日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成21年度 NHKラジオ国際放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 6. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成22年度 国際放送 (テレビジョン・ラジオ) 放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 7. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成22年度後半期の国際放送番組の編成について” (PDF). 日本放送協会. p. 9 (2010年9月14日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成23年度 国際放送 (テレビジョン・ラジオ) 放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 7. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成23年度 後半期の国際放送番組の編成について” (PDF). 日本放送協会. p. 9 (2011年9月13日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成24年度 NHKワールドラジオ日本 放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 2. 2025年9月20日閲覧。
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- ^ “平成25年度 NHKワールド・ラジオ日本 放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 2. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成21年度国際放送(テレビジョン・ラジオ)の放送番組編成計画について” (PDF). 日本放送協会. p. 15 (2011年1月13日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “平成21年度 NHKラジオ国際放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. p. 5. 2025年9月20日閲覧。
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- ^ a b “平成25年度後半期の国際放送番組の編成について” (PDF). 日本放送協会. pp. 3-4 (2013年9月10日). 2025年9月20日閲覧。
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- ^ “平成30年度 国際放送番組 時刻表” (PDF). 日本放送協会. pp. 22-23 (2018年2月13日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “日本放送協会第1323回経営委員会議事録 (平成31年2月12日開催分)”. 日本放送協会 (2019年3月1日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “2019年度 国際放送番組 時刻表” (PDF). 日本放送協会. pp. 20-21 (2019年2月12日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “やさしい日本語で“今週の日本””. 日本放送協会. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “日本放送協会第1406回経営委員会議事録 (2022年8月30日開催分)”. 日本放送協会 (2022年9月22日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “2022年度後半期の国際放送番組の編成について” (PDF). 日本放送協会. p. 13. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “2023年度(令和5年度) 前半期 放送番組時刻表” (PDF). 日本放送協会. pp. 22-24. 2025年9月20日閲覧。
外部リンク
- NHKワールド・ラジオ日本のおもな番組
- 「TOKYO発 きょうの日本」「海外安全情報」の番組紹介。
- RJ ONLINE
- 「オンデマンド」ではニュースと「海外安全情報」を、「ライブ」ではそれらに加えて「ふるさとニュース」をインターネットで聴くことができ、18時からの「ライブ」で「TOKYO発 きょうの日本」を聴くことができた。現在はNHKワールド・ラジオ日本の日本語放送(在外邦人向けの放送)のネット配信は実施されていない。
- やさしい日本語で“今週の日本”
- NHK放送文化研究所『NHK年鑑2024』での、「やさしい日本語で“今週の日本”」の番組紹介。
- TOKYO発_きょうの日本のページへのリンク