SSS諸島とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > SSS諸島の意味・解説 

エスエスエス‐しょとう〔‐シヨタウ〕【SSS諸島】


SSS諸島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/01 20:38 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
SSS諸島の位置

SSS諸島または3S諸島(SSS Islands·3S Islands/SSS-eilanden·3S-eilanden)は、カリブ海リーワード諸島小アンティル諸島の北部)にあるオランダ領の3つの島、シント・マールテン島Sint Maarten)、シント・ユースタティウス島Sint Eustatius)、サバ島Saba)の総称。それぞれの頭文字をとっている。

最大の町は、シント・マールテン島のフィリップスブルフ。シント・マールテンはオランダ王国を構成する単独の自治領であり、シント・ユースタティウスとサバはオランダ本国に属する特別自治体である(BES諸島参照)。

位置

SSS諸島と近隣の島々

カリブ海地域にオランダ領の島は6つあるが、カリブ海中部に3島(SSS諸島)、ベネズエラ沖に3島(ABC諸島)と、地理的に大きく離れた2つのグループに分けられる。

シント・マールテン島セント・マーチン島)は島の北半部がフランス領(サン・マルタン島)となっており、その北にはアンギラ(イギリス領)がある。SSS諸島の東にはサン・バルテルミー島(フランス領)、南にはセントクリストファー島セントクリストファー・ネイビス、旧イギリス領)がある。

歴史

3つの島はいずれも15世紀末にコロンブスによって「発見」され、17世紀にオランダ西インド会社によって占領された。18世紀後半にはシント・ユースタティウス島奴隷貿易を含む貿易拠点として繁栄し、「黄金の岩」(the Golden Rock)と謳われた。リーワード諸島の島々をめぐってはオランダ・イギリス・フランスが激しい争奪戦が繰り広げたが、1816年に現在のSSS諸島の領域がオランダ領として確定された。

オランダはシント・ユースタティウス島のオラニエスタッドに総督を派遣し、SSS諸島を「シント・ユースタティウス植民地」として統治した。1828年、シント・ユースタティウス植民地はキュラソー植民地(ABC諸島)・スリナム植民地とともに「西インド植民地」として統合され、パラマリボ(スリナムの首府)の西インド総督の支配下に入ることとなった。1845年に西インド植民地は大陸部(スリナム)と島嶼部に再分割されたが、シント・ユースタティウス総督は再設置されず、SSS諸島はウィレムスタッドキュラソー総督の管轄とされ、「キュラソー植民地」に属する島として位置づけられることとなった。

1954年、ABC諸島とSSS諸島からなるキュラソー植民地は、オランダの自治領「オランダ領アンティル」(首府ウィレムスタッド)となった。オランダ領アンティルはオランダ王国を構成する主体でオランダ本国と対等とされたが、ABC諸島とSSS諸島の地理的な懸隔や各島間の経済格差などの問題を抱えた。2010年、この枠組みは解体され、シント・マールテンが単独のオランダ自治領に、他の2島がオランダ本国に属する特別自治体となった。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SSS諸島」の関連用語

SSS諸島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SSS諸島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSSS諸島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS