Sダクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 09:21 UTC 版)
Sダクト(英語: S-duct)(または曲がりくねった形の入口)は、いくつかのタイプの三発ジェット航空機で使用されるジェットエンジンの吸気ダクトの一種。この構成では、吸気は航空機の後部中央上部、垂直尾翼の上または下にあり、排気とエンジンは航空機の後部にある。 Sダクトは、航空機の尾翼または尾にあり、Sダクトの形状は独特で簡単に認識できる。1962年にホーカー・シドレートライデントで始まり、いくつかの航空機で使用された。現在、Sダクト設計を使用する民間用航空機で生産が続いているのはダッソーファルコン7Xおよびダッソーファルコン900ビジネスジェットのみである。
注釈
- ^ F-117ナイトホークは胴体の上側に吸気口があるが、本機は戦闘機というよりも精密爆撃を専門とする攻撃機であるため、運動性が重視されなった。またF-117の開発当時の技術では、ステルス性と運動性の両立が極めて困難だったためでもある。
- ^ 設計時にステルス性を重視しておらず、Sダクトを採用していないF-14トムキャットやF-16ファイティングファルコン、F/A-18ホーネット、MiG-29フルクラム、Su-27フランカーなども同様に、胴体下に吸気口を配置するように設計されている。
出典
- ^ a b The Aeronautical Journal. Royal Aeronautical Society. (1974). pp. 392, 398 2008年12月11日閲覧。
- ^ SAE Transactions. Society of Automotive Engineers. (1970). p. 1436 2008年12月11日閲覧。
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