Polyporeとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Polyporeの意味・解説 

多孔菌

(Polypore から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 04:39 UTC 版)

樹木の幹に生えた多孔菌の一種

多孔菌(Polypores)は、多孔質で硬質な皮状のキノコのグループである。傘の形状はイグチ科のものに似るが、明瞭な柄を欠く。両グループのキノコのより専門的な判別法としては、多孔菌は傘下面の胞子形成組織(子実層托)が連続的でなく管孔状ということがある。多孔菌の多くは "bracket fungus" と呼ばれる棚型(いわゆるサルノコシカケのような形)のキノコである。

このような多孔菌と呼ばれるキノコは、担子菌門の高次分類の中で、様々な系統において独立に進化・出現した多系統群である。多くの多孔菌のキノコは多孔菌目(Polyporales)に含まれるが、他のグループに属するものもある。

多孔菌はよく朽ち木に見られる[1]。多孔菌自身は腐敗に対するある程度の抵抗性を持っており、しばしば菌体にコケが生えるほどの長期に渡り残存する。多孔菌科のキノコは繊維質で強靭な種が多いため食用となる種は限られる。

多孔菌をレベルの集団として扱う場合、一般に30ほどが含まれる。主なものを列挙する。

薬としての利用

多孔菌はその性質から大半が食用には適さないがをもつ種は知られていない[1]。しかし幾つかのキノコは長年にわたり、儀式的用途や実用目的で利用されてきた。有名なミイラアイスマンも二種類の多孔菌を所持した状態で発見されている。

今日薬用として利用される多孔菌にはマンネンタケ(一般に霊芝と呼ばれる)やカワラタケカバノアナタケなどがある。これらは漢方としての伝統的な利用を超えて、免疫系の疾患やがんの治療にも有用である事が現代医療の研究から示唆されている。なお食用に出来る種はマイタケ、マスタケ(幼菌のみ)、キクラゲ程度しかない。アシグロタケは食用にならないがよいダシが出るのでしばしばキノコ狩りの対象になる。

写真

注釈・参考文献

  1. ^ a b Polypores - wildmanstevebrill.com



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Polypore」の関連用語

Polyporeのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Polyporeのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの多孔菌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS