ニコラス・コロン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/03 00:02 UTC 版)
| ニコラス・コロン | |
|---|---|
| 原語名 | 英語: Nicholas Collon |
| 生誕 | 1983年2月7日(42歳) |
| 出身地 | ロンドン |
| 学歴 | ケンブリッジ大学クレア・カレッジ |
| ジャンル | クラシック音楽 |
| 職業 | 指揮者 |
| 公式サイト | Nicholas Collon |
ニコラス・コロン(英語: Nicholas Collon、1983年2月7日 - )は、イギリスの指揮者。
生い立ち、音楽教育
ロンドンに生まれる。母親からヴァイオリン、祖母からピアノの手ほどきを受けた。10代の頃からヴィオラとオルガンを弾き始め、ユースオーケストラに参加[1]。ケンブリッジ大学クレア・カレッジでオルガンを学ぶ[2]。指揮をコリン・デイヴィスに師事、マーク・エルダー、ウラディーミル・ユロフスキのアシスタントを務めた[3][4]。
オーロラ管弦楽団
2004年に、ロビン・ティチアーティと共に、ロンドンを拠点とするオーロラ管弦楽団を創設した。コロンは首席指揮者として、既存のオーケストラの枠組みにとらわれない独創的なプログラミングと独特なパフォーマンスで、この若々しいアンサンブルを世界で最も刺激的な室内オーケストラの一つへと成長させた。楽団を象徴する最大の特徴は、2014年のBBCプロムスでモーツァルトの交響曲第40番を暗譜で演奏したことに始まる。ロンドンのキングス・プレイスやサウスバンク・センターのレジデント・オーケストラとして、常にクラシック音楽の提示方法をアップデートし続けている[5][6]。
レジデンティ管弦楽団・ギュルツニッヒ管弦楽団
2016年、ハーグ・レジデンティ管弦楽団の共同常任指揮者に就任、2018年から2021年まで首席指揮者を務め、新しいコンサートホールの開館に伴うブランディングにおける役割を果たした[7][8]。2017年から2022年まではケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席客演指揮者を務めた[2]。
フィンランド放送交響楽団
2021年、フィンランド放送交響楽団の首席指揮者に就任した。同楽団の90年以上の歴史の中で、フィンランド国外から招かれた初の首席指揮者となった[9]。任命の背景には、数回にわたる客演での強烈なインパクトがあり、楽団の伝統を継承しつつ、国際的な認知度をさらに高めるためのパートナーとしての資質が見出された。彼は首席就任後、シベリウスや現代フィンランド音楽の録音プロジェクトを精力的に進める一方で、英国音楽の紹介や、古楽器を活用したアプローチなど、新しい風を吹き込んでいる[10]。
オペラ・声楽
オーケストラ音楽だけでなく、オペラや声楽作品の分野でも卓越した手腕を発揮している。グラインドボーン・ツーリング・オペラ、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ウェールズ・ナショナル・オペラ、オールドバラ音楽祭、ケルン歌劇場などで、モーツァルト、ブリテン、そして現代オペラまでを網羅する広範なレパートリーを指揮してきた[5]。特筆すべき活動として、音楽を通常の枠組みの外へ持ち出すことに情熱を注ぎ、ヨルダン川西岸地区のラマッラーとベツレヘムで初の舞台オペラを指揮した[11]。
現代音楽への貢献と膨大なレパートリー
同世代の指揮者の中でも際立った現代音楽の擁護者として知られている。これまでに250曲以上の新作を指揮しており、その中にはウンスク・チン、ニコ・マーリー、フィリップ・グラス、コリン・マシューズ、オリヴィエ・メシアン、クシシュトフ・ペンデレツキ、マーク=アンソニー・タネジといった、現代音楽界の巨匠から次代を担う若手まで多岐にわたる作曲家の英国初演や世界初演が含まれている[12]。
日本における活動
2019年2月に東京都交響楽団へ客演。当時、英国や欧州での急速な台頭に対して、日本国内でのコロンの知名度は決して高くなかったが、都響定期でのパフォーマンスは、日本の音楽ファンと批評家に強い印象を残した[13][14]。
録音
フィンランド放送交響楽団とのロッタ・ヴェンナコスキの作品集「Sigla/Flounce/Sedecim」が、2023年グラモフォン賞(現代音楽部門)を受賞[15]。オーロラ管弦楽団との録音では、革新的なコンセプト・アルバムが目立つ。アイヴズ、コープランド、アダムズ、ニコ・マーリーの音楽を収録した「ロード・トリップ」が、2015年にエコー・クラシック賞を受賞した[16]。
脚注
出典
- ^ “"This symphony is so powerful!"”. Oslo Philharmonic (2018年8月30日). 2025年12月25日閲覧。
- ^ a b “Biography”. Nicholas Collon. 2025年12月25日閲覧。
- ^ “Nicholas Collon: 'We live in the era of iPod shuffle'”. The Guardian (2011年7月27日). 2025年12月25日閲覧。
- ^ “Meet the Artist……Nicholas Collon, conductor”. The Cross-Eyed Pianist (2017年2月23日). 2025年12月25日閲覧。
- ^ a b “Nicholas Collon”. Aurora Orchestra. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “Aurora Orchestra/Collon review – high impact and high intensity as Shostakovich’s fifth is brought to life”. The Guardian (2025年8月17日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ニコラス・コロン(指揮) 東京都交響楽団”. ぶらあぼ (2019年1月19日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “New international appointment for Nicholas Collon”. Aurora Orchestra (2019年5月2日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ニコラス・コロンがフィンランド放送交響楽団首席指揮者就任!シベリウス:交響曲第7番、組曲“クリスティアン2世”、組曲“ペレアスとメリザンド””. TOWER RECORDS (2022年3月29日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “A new era - Nicholas Collon starts as Chief Conductor of the FRSO”. Finnish Music Quarterly (2021年8月1日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “Nicholas Collon”. Arts Foundation. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “Nicholas Collon”. Münchner Philharmoniker. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ニコラス・コロン(指揮) 東京都交響楽団”. ぶらあぼ (2019年1月21日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “#1061 東京都交響楽団 第873回定期演奏会Cシリーズ”. Jazz Tokyo (2019年3月2日). 2025年12月26日閲覧。
- ^ “Gramophone Classical Music Awards 2023: full list of winners”. PRS FOR MUSIC. 2025年12月27日閲覧。
- ^ “NICHOLAS COLLON”. NEU RECORDS. 2025年12月27日閲覧。
外部リンク
- Nicholas Collon - 公式ウェブサイト
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