NTTデータ三鷹ビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/28 00:49 UTC 版)
NTTデータ三鷹ビル | |
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情報 | |
用途 | データセンター、オフィスビル |
設計者 | (EAST棟)NTTファシリティーズ、ARUP |
施工 | (EAST棟)竹中工務店 |
建築主 | NTTデータグループ |
管理運営 | NTTデータ |
構造形式 | (EAST棟)免震構造 |
敷地面積 | (EAST棟)18,842.72 m² m² |
延床面積 | (既存棟)51,496.8 m² (EAST棟)37,048.14 m² m² |
階数 | (既存棟)地上4階、地下1階 (EAST棟)地上4階 |
竣工 | (既存棟)1983年3月 (EAST棟)2018年3月(1期)、2023年5月(2期) |
所在地 | 〒181-0013 東京都三鷹市下連雀五丁目7番1号 |
NTTデータ三鷹ビル(エヌティティデータみたかビル)は、東京都三鷹市下連雀にあるNTTデータのデータセンターおよびオフィスビルである。既存のビルと、増設された「NTT DATA三鷹ビルEAST」で構成される。
概要
1983年に竣工した既存棟と、2018年から2023年にかけて竣工したEAST棟からなる。[1][2]特にEAST棟は、AIやIoTなどの需要に対応した最新鋭のデータセンターとして建設された。[3]
立地する三鷹市は、東京都心から約17kmの距離にありながら、地震、水害、火災などの災害リスクが極めて低い地域とされている。 [4][5]建物は免震構造を採用しているほか、無給油で72時間連続運転可能な非常用発電機や、災害に強い通信回線専用の地下トンネル(とう道)を備えるなど、高い事業継続計画(BCP)性能を持つ。[6]
既存棟
1983年3月に竣工した建物で、地上4階、地下1階建て。延床面積は51,496.8平方メートルである。[2]内部には社会保険業務センター三鷹庁舎(記録管理部)が入居し、日本の年金データを集約・管理する拠点としての役割も担っている。[7]
NTT DATA三鷹ビルEAST
データ需要の拡大に対応するため、既存棟の隣地に建設されたデータセンター専用棟である。[3]2018年3月に1期、2023年5月に2期工事が完成した。設計はNTTファシリティーズとARUP、施工は竹中工務店が手掛けた。[1][8]
建物は地上4階建てで、延床面積は合計37,048.14平方メートル。[1]サーバーラックを最大5,600ラック収容可能で、NTTデータのデータセンターとしては国内最大級の規模を誇る。[6]
最大の特徴は、AI活用やIoTの普及による高負荷・高集積のニーズに対応できる設計にある。[3]サーバールームと冷却室を2層構造にするなど冷却効率を高め、1ラックあたり最大20kVAの高密度搭載を可能にしている。[5]また、自然エネルギーを利用した外気冷却方式をNTTデータとして初めて採用し、エネルギー効率の向上を図っている。[9]建物構造には、免震装置に加えて制振ダンパーを組み合わせることで、大きな横揺れだけでなく上下の揺れにも備えている。
関連項目
脚注
- ^ a b c “建築作品集詳細ページ”. www.ntt-f.co.jp. 2025年8月13日閲覧。
- ^ a b “NTTDATA三鷹ビル(掲載終了)│賃貸オフィス・事務所│世界最大手*【CBRE】”. CBRE│世界最大手*の事業用不動産サービス│賃貸オフィス・貸し倉庫・貸店舗. 2025年8月13日閲覧。
- ^ a b c “NTTデータ、三鷹に新たなデータセンター 企業のAI活用を支援 開設の狙いは”. ITmedia NEWS. 2025年8月13日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2018年3月23日). “NTTデータ、東京・三鷹に国内最大級のデータセンターを開設”. クラウド Watch. 2025年8月13日閲覧。
- ^ a b “NTTデータ 三鷹データセンターEAST”. CBRE│世界最大手*の事業用不動産サービス│賃貸オフィス・貸し倉庫・貸店舗. 2025年8月13日閲覧。
- ^ a b “NTTデータのデータセンター&クラウドサービス”. NTTデータのデータセンター&クラウドサービス. 2025年8月13日閲覧。
- ^ “NTTデータ三鷹ビル”. denwakyoku.jp. 2025年8月13日閲覧。
- ^ “NTTデータ 三鷹データセンターEAST2期完成 – 日刊建設工業新聞”. 2025年8月13日閲覧。
- ^ “三鷹データセンター EAST”. NTTデータ. 2025年8月13日閲覧。
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