NSAID潰瘍の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:16 UTC 版)
「NSAID潰瘍」の記事における「NSAID潰瘍の特徴」の解説
NSAID潰瘍は、NSAIDsの長期服用者のみならず、早期に発症することもある。 出血性潰瘍発症の相対リスクは、出血の7日以内でのNSAIDs内服の既往が、8日以前での内服歴と比べて明らかに高く、内服期間が90日未満の方が91日以上の長期に比べて相対リスクが高いという報告がある。 NSAID潰瘍を含む消化管障害では無症候性の場合が多い。前述の日本リウマチ財団の報告でも、消化管障害のあった患者のうち、自覚症状がなかった割合が55%という報告がある。自覚症状なしに吐血などで救急搬送されるケースもある。 前述のNSAIDsを4週間以上服用した報告でも、服用者の96%には防御因子増強薬などの胃薬が投与されていたにもかかわらず胃粘膜傷害の発症が63%という結果であり、胃薬の併用が必ずしも消化管障害の発症を予防するとは限らない。
※この「NSAID潰瘍の特徴」の解説は、「NSAID潰瘍」の解説の一部です。
「NSAID潰瘍の特徴」を含む「NSAID潰瘍」の記事については、「NSAID潰瘍」の概要を参照ください。
- NSAID潰瘍の特徴のページへのリンク