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ミッシェル・オスロ

(Michel Ocelot から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 06:10 UTC 版)

ミッシェル・オスロ

Michel Ocelot
2019年撮影
生誕 (1943-10-27) 1943年10月27日(80歳)
フランス
コート・ダジュール
ヴィルフランシュ=シュル=メール[1]
国籍 フランス
教育 国立高等装飾美術学校
カリフォルニア芸術大学
肩書き 国際アニメーション映画協会会長
任期 1994年–1999年
前任者 ラウル・セルヴェ
後任者 アビ・フェイジョ
受賞 レジオンドヌール勲章シュヴァリエ[2]
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ミッシェル・オスロ(Michel Ocelot、1943年10月27日 - )は、フランス脚本家プロダクションデザイナー、演出家、アニメーション映画監督、テレビ番組ディレクター。

略歴

1943年、コート・ダジュールで生まれる[3]ギニアで幼少時代、アンジェで青年期を過ごす[3]。これらの体験は、のちの作品に影響を及ぼすことになる。最初はアンジェの美術学校で、のちにフランス国立高等装飾美術学校で装飾芸術を学んだ[3]。独学でアニメーションを学び、プロとしての初の短編作品『3人の発明家たち』(1979年)で BAFTA賞を受賞[3]

1998年の作品『キリクと魔女』で最もよく知られているが、それ以前にすでにセザール賞[4]および英国アカデミー賞を受賞した作品を制作していた[5]

1994年から2000年まで国際アニメーション映画協会の会長をつとめた[3][6][7]

2009年にはレジオン・ドヌール勲章アニエス・ヴァルダ監督から授与された[3]。2015年、ザグレブ国際アニメーション映画祭で生涯功労賞を受賞した[8][7]2022年アヌシー国際アニメーション映画祭名誉賞を受賞[7]

日本との関わり

12歳の頃に葛飾北斎の画に出会い魅了されたと言い[9]、1970年に日本に初めて来日し、墨絵を学んだり各地を旅行したりして40日間滞在したという[10]

2000年8月には第8回ヒロシマ国際アニメーション・フェスティバルに招かれ来日(『キリクと魔女』が上映された)[11]、2002年3月には東京日仏学院で『キリクと魔女』と『プリンス&プリンセス』が上映されるのに伴い来日[12][7]、2003年3月には『キリクと魔女』日本版公開のために来日[13]、2005年9月にも来日しており[14]、いずれも小野耕世がインタビューをしている。

主な作品

※いずれも監督と脚本を担当している。

※2010年のテレビ短編シリーズ『ドラゴン&プリンセスフランス語版』全10話の中の5話に新作1話を加えて1本の映画にまとめた作品で、残りの5話はオムニバス形式で『夜のとばりの物語 -醒めない夢-』として2013年に日本で劇場公開されている[15]
夜のとばりの物語
  • 狼男 Le Loup-garou
  • ティ・ジャンと瓜ふたつ姫 Tijean et la Belle-sans-Connaître
  • 黄金の都と選ばれし者 L'Élue de la ville d'or
  • タムタム少年 Le Garçon tam-tam
  • 嘘をつかなかった若者 Le Garçon qui ne mentait jamais
  • 鹿になった娘と建築家の息子 La Fille-biche et le Fils de l'architecte ※新作
夜のとばりの物語 -醒めない夢-
  • 怪物のあるじ La Maîtresse des monstres
  • 靴職人と夢の橋 Le Pont du petit cordonnier
  • 見習い水夫と猫 Le Mousse et sa chatte
  • 魔法使いの弟子 L’Écolier sorcier
  • イワン王子と七変化の姫 Ivan Tsarevitch et la Princesse changeante

出典

  1. ^ Pilling, Jayne (2001). 2D and Beyond. Animation. Hove: RotoVision. pp. 109, 153. ISBN 2-88046-445-5 
  2. ^ Brane, Edouard (2009年10月26日). “Le papa de "Kirikou" reçoit la Légion d'Honneur” (French). AlloCiné. 2019年6月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f ディリリとパリの時間旅行』日本語公式サイトのプロフィール
  4. ^ http://www.lescesarducinema.com
  5. ^ http://www.bafta.org/awards/film/nominations/?year=1980
  6. ^ "Azur & Asmar press pack" (PDF) (Press release). Soda Pictures英語版. 2008. 2008年10月5日閲覧[リンク切れ]
  7. ^ a b c d ミッシェル・オスロ、叶精二「ミッシェル・オスロ、アート・アニメーションの至福 「古の王子と3つの花」: interview 一度壊れてしまった国を建て直すための3つの物語」『キネマ旬報』第1927号、キネマ旬報社、2023年8月、58-61頁。  ※2023年6月9日東京都内で取材。
  8. ^ Animafest 2015. Lifetime Achievement Award”. 2019年6月23日閲覧。
  9. ^ 小野 2006, p. 51.
  10. ^ 小野 2006, p. 61.
  11. ^ 小野 2006, p. 37.
  12. ^ 小野 2006, p. 46.
  13. ^ 小野 2006, p. 56.
  14. ^ 小野 2006, p. 63.
  15. ^ 作品概要”. 映画『夜のとばりの物語』公式サイト. 2019年6月25日閲覧。

参考文献

  • 小野耕世『世界のアニメーション作家たち』人文書院、2006年9月10日。 ISBN 4409180037 

外部リンク




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