M56 submachine gunとは? わかりやすく解説

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M56短機関銃

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/13 17:03 UTC 版)

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ツァスタバM56
ツァスタバM56
種類 短機関銃
製造国 ユーゴスラビア
設計・製造 ツァスタバ・アームズ
年代 第二次世界大戦
仕様
種別 短機関銃
口径 7.62mm
銃身長 250mm
使用弾薬 7.62x25mmトカレフ弾
装弾数 32発
作動方式 ストレートブローバック, オープンボルト
全長 銃床展開時:870mm
銃床折畳時:591mm
重量 3kg
発射速度 600発/m
銃口初速 366 m/s
有効射程 250m
歴史
配備期間 1956年~1992年
配備先 ユーゴスラビア人民軍
関連戦争・紛争 ユーゴスラビア紛争
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M56は、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国で開発された短機関銃である。

概要

1950年代中頃、M49短機関銃を更新するために設計された。外見は第二次世界大戦中にナチス・ドイツが開発したMP40とよく似ているが、構造上の類似点は少ない。機関部の設計はM49と同様イタリア製ベレッタ M1938短機関銃に由来する。また、湾曲した7.62x25mmトカレフ弾用の弾倉はM49やソ連邦PPSh-41短機関銃のものと似ているが互換性はない[1]

排莢口はPPSh-41と同様に機関部の上にある。リコイルスプリングはイギリスステン短機関銃によく似ており、マガジンリリースレバーはソ連邦製PPS43短機関銃と同型だった[2]。機関部下部およびピストルグリップは樹脂製である。機関部下部は寒冷地で温度変化により割れることが多く、これを防ぐために内部に木材が挿入されるようになった[1]

折畳式銃床はMP40と同型である。倒立式の照門は照準距離を100mと200mに切り替えることができた。機関部右側に設けられたコッキングハンドルは安全装置を兼ね、ひねるとボルトが固定された。着剣装置もMP40とは異なる特徴である[3]。セレクティブファイア機能を備えており、引き金の上にボタン式のセレクタが設けられていた。右に押し込めばフルオート射撃(RAFAL)、左に押し込めばセミオート射撃(JED)となる[2]

後に9x19mm弾を使用するM65というモデルも設計された。ユーゴスラビア人民軍および国境警備隊では、ザスタバ M70小銃の短縮モデルやM84短機関銃(国産化されたVz 61)で更新された[1]。そのほか、周辺国への輸出も盛んに行われた[2]

MP40が用いた9x19mmパラベラム弾と比べると、7.62x25mmトカレフ弾は有効射程と貫通力に優れる一方で、ストッピングパワーは多少劣っていた[3]

脚注

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  1. ^ a b c Zastava M56”. Historical Firearms. 2017年10月15日閲覧。
  2. ^ a b c Surplus Review: April 1999”. Small Arms Review. 2017年10月15日閲覧。
  3. ^ a b M56 submachine gun (Yugoslavia)”. Modern Firearms. 2017年10月15日閲覧。

関連項目

外部リンク


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