リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト
(League_of_Legends:_Wild_Rift から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 03:23 UTC 版)
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| ジャンル | マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ |
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| 対応機種 | Android iOS iPadOS |
| 開発元 | ライアットゲームズ |
| 発売元 | ライアットゲームズ |
| ディレクター | アンドレイ・ファンローン |
| 音楽 | ブランドン・ウィリアムズ |
| シリーズ | 『リーグ・オブ・レジェンド』 |
| 人数 | マルチプレイヤー |
| 発売日 | 2020年10月27日 |
| エンジン | Unity |
『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』(英語:League of Legends: Wild Rift)は、ライアットゲームズが開発し、Android、iOSおよびiPadOS向けに配信されている基本プレイ無料のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)。略称は、『LoL:ワイルドリフト』、『ワイルドリフト』、『ワイリフ』。『リーグ・オブ・レジェンド』のモバイル版として2020年10月27日にリリースされた。
概要
本作は、3次元等角ゲームグラフィックスが用いられたマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲームである。
ゲーム内容は『リーグ・オブ・レジェンド』(PC版)と変わらず、「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターを操作し、敵の「ネクサス」の破壊を目指す。また、モバイル端末に適合させるため、チャンピオンの性能やゲームマップなどが1から作り直されている。PC版と比べ、ゲームマップが縮小され、ネクサスを守る「タワー」の数が減っており、リスポーン時間が短くなっている[1][2]。これにより、1試合の平均試合時間がPC版で30分~35分かかっていたところ、本作では15分~20分でプレイできる[3]。
ゲームモード
メインモード
対人戦
プレイヤーが5対5で対戦するモード。5つの役割がそれぞれ割り当てられる。ブラインドピック方式でチャンピオンを選択する。
ランク戦
対人戦と同様にプレイヤーが5体5で対戦するモード。勝敗によって増減する「ランクマーク」を集め、上位ティアを目指す。現在11のランクティアがあり、低い順にアイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド、マスター、グランドマスター、チャレンジャー、ソブリンがある[4]。
冒険モード
AI戦
プレイヤー5人が全員味方となり、CPUと対戦するモード。通常の対戦ルールで行われる。
ランダムミッド(オールランダム・オールミッド)
プレイヤー数は対人戦と変わらないが、チャンピオンがランダムで選択される。通常では3つのレーンが使用されるが、1つのレーンのみで対戦する。また、アイテムやサモナースペルなどに制限がかけられている[5]。
開発
2015年にテンセントがライアットゲームズを完全子会社化した後、モバイル版『リーグ・オブ・レジェンド』の開発を依頼したが、技術的に再現不可能だと断られた。テンセントはこれを受けて、独自でモバイルMOBA『Honor of Kings』(国際版として『アリーナ・オブ・ヴァラー』)を開発した。前述のゲームがリリースされてから両社の関係に亀裂が生じ、テンセントが『アリーナ・オブ・ヴァラー』とそのeスポーツ大会の宣伝に『リーグ・オブ・レジェンド』の著名な選手を起用したことでより関係が悪化した[6]。ライアットゲームズ側は、『アリーナ・オブ・ヴァラー』が『リーグ・オブ・レジェンド』の模倣であると訴え、『アリーナ・オブ・ヴァラー』のマーケティング活動が2ヶ月間停止された。また、ライアットゲームズにすべてのマーケティング計画を審査する権利、特定の著名選手の起用に関する拒否権を与えるよう求められた[7]。
最終的にライアットゲームズがモバイルMOBA市場の可能性を認め、モバイル版『リーグ・オブ・レジェンド』の開発に取り掛かった。テンセントは、2019年にヨーロッパと北アメリカでの『アリーナ・オブ・ヴァラー』のマーケティング計画を一時的に中止し、数か月後にライアットゲームズが『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』を発表できるよう機会を設けた[8]。
2019年10月15日、『リーグ・オブ・レジェンド』の10周年記念イベントで『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』が発表される[9]。
リリース
2020年6月、ブラジルとフィリピンで限定的なアルファテストが実施された[10]。
2020年9月16日、東南アジアの一部地域でクローズドベータテストが実施され、段階を分けて対象地域を追加すると報じた[11]。10月8日、韓国と日本が対象地域に追加された[12]。
2020年10月27日(日本時間10月28日)、インドネシア、韓国、シンガポール、タイ、日本、フィリピン、マレーシアを対象にオープンベータテストを実施[13][14]。12月7日には、オセアニア、台湾、ベトナム。12月10日には、北アフリカ、中東、トルコ、ロシアおよびCIS、ヨーロッパ[15]。2021年3月29日にアメリカ州が対象地域に追加された[16]。
中国では、2021年2月に国家新聞出版署の認可を取得し、9月15日からオープンベータテストが実施された[17][18]。
評価
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本作は、ビデオゲーム批評家から高い評価を受けている。レビュー集計サイトMetacriticでは、7件のレビューが掲載され、平均89点(100点満点)のスコアを獲得した[19]。Polygonのキャス・マーシャルは「『リーグ・オブ・レジェンド』に苦手意識を持つ人にとって素晴らしい代替案になる」と述べた[22]。PCMagのジョーダン・マイナーは、五つ星のうち四つ星を付け「完成度の高いモバイル版」と評価した。また、アートワークや性能の低い端末でも動作する点も高く評価した[21]。ワシントン・ポストのシャノン・リャオは、『リーグ・オブ・レジェンド』より「はるかに初心者向けである」と述べたが、チュートリアルを充実させるべきだと述べている[23]。ザ・ヴァージのアンドルー・ウェブスターは「『リーグ・オブ・レジェンド』のような複雑なゲームプレイとは対照的に、新規プレイヤーが親しみやすいパッケージになっている」と述べた[24]。
ゲーム操作について、攻撃に使用されるタッチスクリーン操作は「問題なくプレイ可能」で「直感的」と評価された一方[25][21]、移動に使用される仮想ジョイスティックについて「使えはするが、他の仮想ジョイスティックと同様に時折反応が悪い」と評価された[24]。
第25回D.I.C.E. Awardsにおいて、年間最優秀モバイルゲームにノミネートされた[26]。
脚注
- ^ “PC版とはココが違う! スマホMOBA「LoL:ワイルドリフト」、チャンピオンの変更点や操作方法を紹介”. GAME Watch (2020年10月8日). 2025年6月28日閲覧。
- ^ “5分でわかる『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』気軽に遊べて奥も深い! 『LoL』のスマホ版”. eSports World (2022年1月22日). 2025年6月28日閲覧。
- ^ “スマホ版『LoL』こと『ワイルドリフト』のCBTがスタート、開発者にあれこれ訊いた! 「1試合は15~20分」「全チャンピオンを本作に適応できる」”. ファミ通.com (2020年10月8日). 2025年6月28日閲覧。
- ^ “ランク概要”. ワイルドリフト サポート (2025年1月16日). 2025年6月29日閲覧。
- ^ “ランダムミッドゲームモード”. ワイルドリフト サポート (2025年7月2日). 2025年7月3日閲覧。
- ^ “Riot’s relationship with Tencent has reportedly been strained over declining profits and mobile games”. Dot Esports (2018年8月14日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “Report: Tencent giving up on Arena of Valor in the West”. GameDaily.biz (2019年5月28日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift enters the mobile MOBA arena”. GamesForum (2020年11月5日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends is coming to mobile and console”. The Verge (2020年10月16日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift Limited Android Alpha Test Will Be Hitting Philippines Next Week”. IGN Southeast Asia (2020年5月30日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “モバイル版LoL『ワイルドリフト』、東南アジアからベータテスト開始”. マイナビニュース (2020年9月16日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “『LoL』のモバイル版『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』CBTが10月8日午前9時よりスタート! 事前登録受付中”. ファミ通.com (2020年10月7日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “地域別オープンベータが開始!”. 『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』 (2020年10月28日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」,日本を含む地域別オープンβテストがスタート。ゲームシーンを確認できるトレイラーも公開”. 4Gamer.net (2020年10月28日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “'League of Legends: Wild Rift' open beta comes to Europe on December 10th”. Engadget (2020年11月19日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift open beta comes to North America March 29”. Polygon (2021年3月9日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift Approved in China”. AFK Gaming (2021年2月10日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift to launch in China on September 15”. Gizmochina (2021年9月14日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ a b "League of Legends: Wild Rift". Metacritic. Red Ventures. 2026年8月7日閲覧。
- ^ “Test : League of Legends : Wild Rift - La Faille dans la poche”. Jeuxvideo.com (2020年12月14日). 2020年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月7日閲覧。
- ^ a b c “League of Legends: Wild Rift (for iOS) Review”. PCMag (2021年4月1日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “Wild Rift is League of Legends for everyone”. Polygon (2021年3月29日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “‘League of Legends: Wild Rift’ is ‘League’ Lite, targeted at new players”. ワシントン・ポスト (2021年4月2日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ a b “League of Legends: Wild Rift makes one of the world’s biggest games more accessible”. The Verge (2021年3月31日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “League of Legends: Wild Rift is a kinder, gentler League of Legends”. PC Gamer (2021年4月6日). 2025年8月7日閲覧。
- ^ “2022 Awards Category Details Mobile Game of the Year”. インタラクティブ芸術科学アカデミー. 2025年8月7日閲覧。
関連項目
外部リンク
- リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフトのページへのリンク