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幸若舞

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 20:23 UTC 版)

幸若舞(こうわかまい)は、語りを伴う曲舞の一種。室町時代に流行し、福岡県みやま市瀬高町大江に伝わる重要無形民俗文化財(1976年指定)の民俗芸能として現存している。歌舞伎の原型といわれ[要出典]、七百年の伝統を持ち、大江天満神社にて毎年1月20日に奉納されている。


注釈

  1. ^ これにはその2年後(元禄11年)に幕府に提出された付記文書がある。
  2. ^ 『幸若系図之事』は、系譜上は直和―直詮であると示すものの[17]、これでは直和が討死した慶長3年から幸若丸が生まれた応永12年(1405年)まで35年あるため「直和ノ不子為孫相応也(直和の子でなく孫であろう)」と傍注されている[18]
  3. ^ 父親は、直知(なおとも)の子、直和(なおかず)など様々に伝わっている。元禄9年『八郎九郎家之系図』では「直嗣(直知)―直詮」とある[9]。元禄11年の付記[9]によれば直知は直和の弟である[19]
  4. ^ 『幸若系図之事』の冒頭に、直常の嫡子は直和(西暦1370年の応安3年に戦死)、その子「直忠」が京都の女房を懐胎させ、越前国丹生郡法泉寺村で産んだのが直詮(幸若丸)とある[17]
  5. ^ 生年や没年については、様々に記される
  6. ^ 後小松院から後花園院と訂正されている。
  7. ^ 幸若八郎九郎直良の元禄11年(1698年)の書に、小舞丸という稚児と二人の共作とある[27]
  8. ^ 『幸若由緒書』に見える[29]
  9. ^ 創始者は、3つの分流と同じく西田中村に住んでいたとも解説されている[31]
  10. ^ 天保11年(1840年)の『武鑑』によれば、越前国丹生郡西田中村の幸若3家には、250石、300石、345石、越前国敦賀郡田島村の幸若家には100石の禄が与えられた
  11. ^ 笹野堅は「大頭左兵衛本」大頭流の最古の正本とする。
  12. ^ その時の記録は、同時に上演された『安宅』とともに京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター発行のCDおよびDVDに収録。

出典

  1. ^ 笹野 & 1943(I), p. 162.
  2. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 162, 191–192.
  3. ^ a b c d e f 幸若庄大夫長明が著した宝永3年(1706年)『幸若系図之事』[2]
  4. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 164–165.
  5. ^ a b 幸若小八郎家の桃井豁所蔵の幸若家系図(徳川初期)[4]
  6. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 221–223.
  7. ^ 延宝5 (1677年)、幸若直良著、桃井龍雄による写。『幸若八郎九郎家之系図』その3[6]
  8. ^ 笹野 & 1943(I), p. 166.
  9. ^ a b c 元禄9年(1696年)、幸若直良著、桃井直英の写。『幸若八郎九郎家之系図』その1、その2[8]
  10. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 170–171.
  11. ^ a b 寛文12年(1672年)、大宣の著による[10]
  12. ^ a b 「丹生郡人物志」所載
  13. ^ a b 笹野 & 1943(I), pp. 177–178.
  14. ^ 『幸若小八郎家之系図』その1、八代小八郎の頃(?)、つまり延宝6本と同時代。いずれも桃井豁が所蔵した[13]
  15. ^ 幸若直林(八代小八郎)による『幸若小八郎家之系図』[13]
  16. ^ 高野辰之 (写) 『幸若系図』斑山文庫、1927年
  17. ^ a b 笹野 & 1943(I), pp. 191–192.
  18. ^ a b 笹野 & 1943(I), p. 201.
  19. ^ Araki 1964, p. 22
  20. ^ 笹野 & 1943(I), p. 23.
  21. ^ 藤田 1934, pp. 283–.
  22. ^ 叡山で稚児になったとも(笹野 & 1943(I), pp. 23, 26)。
  23. ^ 笹野 & 1943(I), p. 192.
  24. ^ 京都で「音声無類の器用にて」と認められた(『幸若系図之事』)[23]
  25. ^ 麻原 1980, p. 101.
  26. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 23–24.
  27. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 63.
  28. ^ 麻原 1980, pp. 129, 138.
  29. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 212–213.
  30. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 24.
  31. ^ a b Araki 1964, p. 19
  32. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 26–27.
  33. ^ a b 笹野 & 1943(I), pp. 297–305
  34. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 53–58.
  35. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 58–59.
  36. ^ 『明良帯録』「世職」の幸若音曲の条[35]
  37. ^ 菊池 1936, 「日本英雄伝」4, pp. 248–249.
  38. ^ 麻原 1980, p. 138.
  39. ^ 国文学研究資料館. “舞の本”. 日本古典籍総合データベース. 2016年11月19日閲覧。(岩波書店『国書総目録』による)
  40. ^ 笹野 & 1943(I), p. 308–309.
  41. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 322–323.
  42. ^ 笹野 & 1943(I), pp. 325, 333.
  43. ^ 笹野 & 1943(I), p. 369–323.
  44. ^ 荒木, 池田 & 山本 1979 東洋文庫『幸若舞』1〜3巻(平凡社)の底本
  45. ^ 麻原 & 北原 1994 岩波書店新日本古典文学大系『舞の本』。底本は寛永年間版で、岡山大学付属図書館蔵の池田家文庫本。


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