Hypergryphとは? わかりやすく解説

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Hypergryph

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/04 10:37 UTC 版)

Hypergriph
種類
有限責任会社
業種 情報通信業
事業分野 ビデオゲーム
設立 2017年1月24日
本社 中国
上海市徐汇区宜山路700号
拠点数
4
主要人物
唯@W
姚蒙
Hoshieve
NoriZC
幻象黑兔
製品 アークナイツ
エクスアストリス
ポッピュコム
配信予定
アークナイツ:エンドフィールド
従業員数
約1,200人 (2024年)
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Hypergryph(ハイパーグリフ、簡体字:上海鹰角网络科技有限公司、繁体字:上海鷹角網絡科技有限公司)は、中国上海のゲーム会社。2017年1月24日に設立。『アークナイツ』などで知られる。

沿革

設立経緯

設立の中心人物である鍾祺翔(Zhong Qixiang / 海猫络合物)は、同人ゲーム制作グループ「雲母集団(MICA Team)」に所属し、モバイルゲーム『ドールズフロントライン』にチーフグラフィックデザイナーとして参加していた。そこで彼は、後にYostarへと発展する同人ゲーム制作グループ「StudioGM」に所属していた黄一鋒と出会う。

2016年、鍾祺翔はMICA Teamを離れ、黄一鋒と協議の上で、自身が2013年に構想した世界観<3.0>を基にしたゲーム『アークナイツ』の制作を開始し、自らゲームプロデューサーを務めた。黄一鋒はCEO兼テクニカルディレクターとして参画。さらに、黄一鋒の上海交通大学の卒業生である袁立と樊潤東が、それぞれメインプログラマーとメインプランナーとして加わった。この4名が中心となり、2017年1月にHypergryphを共同で設立した。

設立時の最初の、そして唯一の投資ラウンドには、YostarのCEOである姚孟(Yao Meng)が参加した[1]。設立後、鍾祺翔はかつて所属していたファンサークル「二次元鏡」の会長で、Cygamesのイラストレーターでもあった王維奇をアートディレクターとして招き入れた。また、黄一鋒の卒業生である楽俊偉も、設立当初にメインレベルデザイナー兼ゲームプレイプランナーとして入社している 。

『アークナイツ』の成功

2017年9月、Hypergryphの第一作となる『アークナイツ』が初めて公開された。約2年間の開発と3回のテストを経て、2019年5月に中国本土で正式にリリースされると、瞬く間に大成功を収めた[1]。データによると、リリース初月の推定売上高は約6億元に達したと予測されている 。

その後、2020年1月にYostarによってグローバル版が、同年6月にはLongcheng Networkによって香港、マカオ、台湾版がリリースされた[2]。世界累計売上高は7億ドルを突破し、世界で最も売上の高いタワーディフェンスゲームとなった[3]

事業の拡大と新規タイトル

『アークナイツ』の成功を受け、Hypergryphは事業を拡大し、新規タイトルの開発に着手した。

  • 2021年:3D探索RPG『エクスアストリス(旧称:メイド・イン・スターダスト)』と、『アークナイツ』の続編となる『アークナイツ:エンドフィールド(旧称:アークナイツ:ジ・エンド)』を発表[4][5]
  • 2023年9月:マルチプレイヤー協力ゲーム『ポッピュコム(旧称:パンパン、プンプン)』を発表[6]

各タイトルの動向は以下の通りである。

  • 『エクスアストリス』 2回の小規模な非公開テストを経て、2024年2月27日に世界同時発売された[7]
  • 『アークナイツ:エンドフィールド』 2023年11月2025年1月の2回にわたり、オンラインでのテクニカルテストが実施された[8][9]
  • 『ポッピュコム』 2024年10月に開催された「Steam Nextフェス」に参加し、期間限定の無料体験版を公開した[10]

グローバルブランド「GRYPHLINE」の設立

新規タイトルのグローバル展開を本格化させるため、Hypergryphは自社でのパブリッシング体制の構築にも着手した[11]

2023年12月5日、同社はグローバルなパブリッシングを専門とする新ブランド「GRYPHLINE(グリフライン)」の設立を正式に発表。シンガポールを本社とし、日本(GRYPH FRONTIER株式会社)や韓国(ソウル)などにも拠点を設置した。

これにより、開発はHypergryphが、グローバルでの配信・運営はGRYPHLINEが担当するという体制が構築され、『アークナイツ:エンドフィールド』や『エクスアストリス』といった新規タイトルは、同ブランドを通じて世界市場に展開されることになった[7]

タイトル

発売・運営中
開発中
  • アークナイツ:エンドフィールド(2026年初頭予定)

出典

  1. ^ a b Inc, Aetas. “自分達の実力だけで成功したわけじゃない。だからいまのうちにもっと会社を強くしないと――アズールレーン,アークナイツ……立て続けにヒットを飛ばすパブリッシャ「Yostar」の若き社長は語る”. 4Gamer.net. 2025年10月1日閲覧。
  2. ^ Inc, Aetas. “「アークナイツ」の国内サービスが本日スタート。事前登録特典の配付や★5オペレーターを受け取れるキャンペーンなどを実施”. 4Gamer.net. 2025年10月1日閲覧。
  3. ^ 『アークナイツ』累計収益が740億円を突破。日本ユーザーからの平均収益は約11830円で他国と比べて2倍の数値に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2025年10月1日閲覧。
  4. ^ 『アークナイツ』開発会社の3Dセミリアルタイム・ターン制RPG『エクスアストリス』買切型ゲームとして2/27発売。予約受付も開始 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2024年1月26日). 2025年10月1日閲覧。
  5. ^ Inc, Aetas. “【PR】Hypergryphの完全新作「アークナイツ:エンドフィールド」の調査報告。代表作の名を冠す3作目は,天災が横行する惑星SFもの?”. 4Gamer.net. 2025年10月1日閲覧。
  6. ^ 重田雄一 (2023年9月9日). “『アークナイツ』で知られるHypergryphの新作『ポッピュコム』が発表!協力プレイが前提の3Dアクションアドベンチャー”. IGN Japan. 2025年10月3日閲覧。
  7. ^ a b 『アークナイツ』開発のHypergryph最新作『エクスアストリス』本日リリース!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年2月27日). 2025年10月3日閲覧。
  8. ^ 『アークナイツ:エンドフィールド』クローズドβテスト実施決定!本日より参加者募集開始、新しいベータテストPVも公開!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年12月14日). 2025年10月3日閲覧。
  9. ^ 怪しい隣人 (2025年1月28日). “『アークナイツ:エンドフィールド』クローズドベータテストは、前回テストから“内容が激変”していた。1年を経て大きく見直された「旅情感」と「奥行き」”. AUTOMATON. 2025年10月3日閲覧。
  10. ^ Steam Next フェスにて3Dマルチプレイアドベンチャーゲーム『ポッピュコム』最新体験版配信中!記念キャンペーンも開催!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年10月15日). 2025年10月3日閲覧。
  11. ^ グローバルパブリッシャーブランド「GRYPHLINE」を設立決定!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年12月5日). 2025年10月3日閲覧。



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