Guichet の咬合調整法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 05:59 UTC 版)
「咬合調整法」の記事における「Guichet の咬合調整法」の解説
数多くある咬合調整法を集大成した優れた方法である。この術式の特徴は、バランスド・オクルージョン、グループ・ファンクションド・オクルージョン、ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンのいずれの咬合様式にもあてはめられることである。 Guichetは、咬合調整する部位を確認しやすくするために、歯列模型上に6色のエナメルを使用して削除部位を記す方法を紹介している。この方法を用いると、削除すべき部位が模型上で簡単に理解でき、また各削除面を色であらわすことができる。 Guichetの咬合調整法は、つぎの順序で行われる。 中心位の早期接触MIOPの調整は、上顎舌側咬頭の近心斜面と下顎頬側咬頭の遠心斜面を削除する。 LIOP-W type の調整は、上顎舌側咬頭と下顎頬側咬頭の外斜面を削除する。それでもとりきれない場合は、上顎頬側咬頭と下顎舌側咬頭の内斜面を削除する。 LIOP-NW type の調整は、上顎舌側咬頭と下顎頬側咬頭の内斜面を削除する。 偏心運動時の咬頭干渉の削除作業側の調整:上顎舌側咬頭の外斜面と下顎頬側咬頭の外斜面を削除する。それでもとりきれない場合は、BULLの法則を適用する。 非作業側の咬頭干渉の削除:上顎舌側咬頭の遠心内斜面と下顎頬側咬頭の近心内斜面を削除する(DILU、MIBLの法則を適用する)。 前方位の調整:上顎頬側咬頭の遠心斜面と下顎舌側咬頭の近心斜面を削除する。
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