范方
初平元年(一九〇)に諸将が挙兵したとき、袁紹は妻子を兗州刺史劉岱に預け、公孫瓚も従事范方と騎兵を派遣して劉岱を援助させていた。のちに公孫瓚は袁紹と仲違いして袁紹軍を撃破すると、劉岱に使者をやって袁紹と絶交して彼の妻子をよこせと告げ、その一方、もし劉岱が従わねば騎兵を率いて戻ってこいと范方に命じた。袁紹を平定したあと劉岱を討伐するつもりだったのである《程昱伝》。 劉岱は連日議論を重ねたが決断を下せず、程昱を招いて計略を訊ねた。程昱が「近くて頼りになる袁紹を捨てるのは得策ではありませんし、そもそも公孫瓚は袁紹の敵ではありますまい」と告げたので、劉岱はその言葉に従った。范方は騎兵を連れて帰国しようとしたが、まだ着かぬうちに公孫瓚は大敗していた《程昱伝》。 |
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