束一的性質
束一的性質(そくいつてきせいしつ、英: Colligative properties)とは、希薄溶液における相平衡の性質で、存在する溶質分子の数だけに依存する性質である[1]。
高分子化合物などの(平均)分子量を、束一的性質に基づいて、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧の変化量をもとに決定することが可能である。
概要
溶質を溶媒に溶かすと溶媒の化学ポテンシャルが減少することを原因として、蒸気圧降下、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧といった現象が引き起こされる。溶質の濃度が十分に低ければ、溶媒の化学ポテンシャルの強度は溶質の種類に依存しなくなるため、束一的性質をもつ現象は溶質の種類によらずモル濃度(より正確には質量モル濃度またはモル分率)の大小でその強度が決定付けられる。
溶液中の溶媒の化学ポテンシャル μA は、一般の溶液では溶媒の活量 aA を用いて
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