Coats Landとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Coats Landの意味・解説 

コーツ‐ランド【Coats Land】


コーツランド

(Coats Land から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 15:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
南極地図。Coats Landは図の左上方に記されている。

コーツランド英語: Coats Land)は、南極大陸にある地域の名称。西経20度から西経36度にかけての地域で、ウェッデル海の東岸、ドロンニング・モード・ランドの西側に位置する[1]

地理

コーツランドの海岸は、北東から南西の方向に伸びている。

コーツランドの南東部には南極横断山脈が達しており、それよりも東側(インド洋)のコーツランドは東南極に含まれる。域内にはシャクルトン山脈英語版などの山脈がある。

コーツランドには、イギリスのハリー基地英語版、アルゼンチンのヘネラル・ベルグラノII基地英語版が置かれている。

領有権主張

この地域はイギリスが宣言するイギリス領南極地域(西経20度から西経80度まで)、アルゼンチンが宣言するアルゼンチン領南極(西経25度から西経74度まで)の、それぞれ一部である(南極における領有権主張は南極条約により凍結されている)。2012年にコーツランドの南側から南極点にかけての地域がイギリスによってクイーン・エリザベス・ランドと命名されたが、アルゼンチンは強く反発している。

歴史・名称

コーツランドの北東部分は、1902年から1904年に行われたスコットランド南極探検隊において、ウィリアム・スピアーズ・ブルース隊長によってスコティア号 Scotia から発見された。彼は探検隊の主要な支援者であったジェームズ・コーツ・ジュニアとアンドリュー・コーツ少佐にちなんで、発見した土地を「コーツランド」と名付けた[1]

1912年、ドイツのヴィルヘルム・フィルヒナーがドイッチュランド号 Deutschland から ルイトポルド・コースト英語版 を発見した。

1914年12月から1915年1月にかけて、アーネスト・シャクルトンが率いるイギリス帝国南極横断探検隊が、ルイトポルド・コーストを目指してウェッデル海を南下した。この時発見された海岸は、「ケアード・コースト」と名付けた。

域内の地名

ケアード・コースト

1915年1月、シャクルトンの帝国南極横断探検隊が撮影したケアード・コースト

ケアード・コースト英語: Caird Coast)は、コーツランドの一部をなす海岸の名称。西経20度にあるスタンコーム=ウィルス氷河英語版の末端と、西経27度54分にあるヘイズ氷河英語版付近の間を指し、コーツランドの西部にあたる。

1914年12月から1915年1月にかけて、アーネスト・シャクルトンが率いるイギリス帝国南極横断探検隊は、南方へ向かう探検の際にこの海岸線を発見した。シャクルトンによる発見は、ウィリアム・スピアーズ・ブルースによって発見されたコーツランド北東部と、1912年にヴィルヘルム・フィルヒナーがドイッチュランド号 Deutschland によって発見されていたコーツランド西端のルイトポルド・コースト英語版の間の未知の海岸線を埋めることとなった。

アーネスト・シャクルトンはこの海岸を、当時の探検隊の出資者の一人である、ジェームズ・キー・ケアード英語版にちなんで「ケアード・コースト」と名付けた[2]

脚注

座標: 南緯77度00分 西経27度30分 / 南緯77.000度 西経27.500度 / -77.000; -27.500


「Coats Land」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Coats Land」の関連用語

Coats Landのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Coats Landのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコーツランド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS