カミカゼ (レジャック)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カミカゼ (レジャック)の意味・解説 

カミカゼ (レジャック)

(Astro Invader から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/09 14:58 UTC 版)

カミカゼ
日本国外版はアストロインベーダー
ジャンル 固定画面シューティングゲーム
対応機種 アーケード[AC]
アルカディア
開発元 コナミ工業
発売元 レジャック
人数 1人(2人交互プレイ可能)
メディア [アルカディア]カセット
発売日 1980年5月
テンプレートを表示

カミカゼ』(Kamikaze)は、1980年5月にコナミ工業が開発。レジャックが発売したアーケードゲームコンピュータゲームである。ジャンルはシューティングゲームである。

アメリカ合衆国ではスターン・エレクトロニクスからライセンス生産された(後述)。

フィーチャー(ルール・演出)

「画面下部への侵攻を目指す多数の小型の雑魚キャラクター」、「UFOという母船」、「画面下部で左右にしか移動できない砲台」などタイトーの『スペースインベーダー』を踏襲している部分があり、『インベーダー』をアレンジしたゲームと言える。アーケードゲーム基板も、コナミによって『インベーダー』のキャラデザインなどを変更したコピーゲームである『スペースキング』を改造している。このため画面上の特定の場所に特定の色しか付けられず、キャラクターが動くと色が変わる。

  1. 大型UFOが右から中央にゆっくり現れ、『ギャラクシアン』のエイリアンのような姿の雑魚キャラを、規則的かつ等間隔で放出し始める。なおこの大型UFOは撃ち落とせない。
  2. 大型UFOの下は縦長の筒状が12本並んでいる。最初の雑魚キャラは左端から落下し、2〜7番目の雑魚キャラは左から1〜6番目の筒にたまり、8〜13番目は右の筒にたまり、14番目は右端から落下する。雑魚キャラは以後これを左右往復で繰り返す。
  3. プレイヤーは砲台を左右に操作して弾を発射し、雑魚キャラや中型UFOを倒す。
  4. 筒にたまるのは4匹までで、5匹目が入ると下へ1匹が押し出されて落下する。筒にたまっている雑魚キャラを撃つと下詰めされ、筒の上から1匹減る。また筒と雑魚キャラの間にはわずかだが開きがあり、ここを弾が通ると、筒の上を横移動中の雑魚キャラを撃つこともできる(『インベーダー』でインベーダーの間をぬってUFOを撃ち落とすようなもの)。
  5. 床に落下した雑魚キャラは床にそって左右に衝撃波を出す。砲台は雑魚キャラに当たらなくとも、衝撃波に当たれば爆発して1回ミスとなってしまう。カミカゼの名はこれに由来する。
  6. 時々画面中央から中型UFOが降りてくるので、撃つと100、200、300、400、800点いずれかのミステリーポイントが入る。中型UFOは床に衝突すると衝撃波が床全体に広がって1回ミスになる(これはデモプレイ画面でも見ることができる)。したがってプレイヤーがミスせずゲームを続ける限り、中型UFOを撃ちのがすことはないが、撃つたび画面の中央に来なければならないので、雑魚キャラの破壊や回避に要する移動の邪魔となる。
  7. 雑魚キャラが100匹出て大型UFOの表示残数がゼロになると画面全体が止まり、大型UFOが右へ退避して1面終了。また新たな大型UFOが右から出てきて、ゲームが1から繰り返されるが、雑魚キャラの動く速度が速くなっていく。
  8. 砲台が全滅するとゲームオーバー。

関連作品

アストロインベーダー(Astro Invader
ピンボール五大メーカーの1つであるスターン・エレクトロニクスのテレビゲーム参入作第一号として、『アストロインベーダー』(Astro Invader)のタイトルで、1980年8月にライセンス生産された。
なお、『スペースインベーダー』ブーム時に日本バーリー社が出した『インベーダー』のコピーゲームである『アストロインベーダー』およびデータイーストからセガを経由してピンボール事業を引き継いだ2代目スターン社[注 1]とは無関係である。
国内メーカーと海外メーカのライセンスは、一部では特定のメーカー同士の結びつきも強く(タイトーミッドウェイ、ナムコとミッドウェイ、ナムコアタリなど)、コナミから海外メーカへのライセンスは当初スターンのみだった。だが数年たつと、コナミから他の海外メーカーへのライセンスも行われ、スターンの独占ではなくなった。
ゲームの細部には『カミカゼ』と異なる部分がある。
  • 大型UFOに書かれている名前が、LEIJACからSTERNに変わっている。
  • 放出する雑魚キャラは200匹。
  • 雑魚キャラが端に来てもすぐ落下しない。
  • 衝撃波が国内版より短い。
  • 中型UFO出現場所は左端・中央・右端の3ヶ所。
日本国内においては何種類かのエミュレーター基板が上陸した際、『Ultrarcade』に初代スターンのゲームがいくつか収録され、これで『アストロインベーダー』を遊ぶことができる。カラーリングが国内版と異なるが、『アストロインベーダー』のオリジナル基板の色が『カミカゼ』と同じか、『Ultrarcade』と同じかは不明。
ザイゴン(Zygon
アメリカのオムニビデオゲーム社とファーンクレーン社が発売した『アストロインベーダー』のコピーゲーム。両社は著作権違反で法的手続きが進められ、販売禁止命令を受けている。[1]
アストロインベーダー(アルカディア版)
家庭用ゲーム機への移植。ゲームタイトルはカミカゼではない。比較的古いゲーム機のため、画面などの再現性はアーケード版と異なる。当時の同ゲーム機のテレビコマーシャルにも、ゲーム中の映像が登場していた。
エイリアン・フォール(ALIEN FALL
『I/O』誌に発表された、PC-8001用の移植作品。投稿者は当時同誌の投稿常連だったスタープログラマー・芸夢狂人(鈴木孝成)。カラーリングやゲーム内容はほぼ忠実だが、PC-8001のグラフィックがアーケードと比べるとかなり荒かった事や、大型UFOの移動方向が常時左向き、65000点取ると強制的にゲームオーバーになる(プレイヤーの点数用ワークエリアを2バイトつまり65335点分しかとっていない)などが異なる。

脚注

注釈

  1. ^ 両社の社名とロゴは同じだが、初代スターンの社長の息子が2代目スターンを創業した。

出典

  1. ^ STERN ELECTRONICS, INC. v. KAUFMAN - May 22, 1981.:” (1981年5月22日). 2012年12月5日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カミカゼ (レジャック)」の関連用語

カミカゼ (レジャック)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カミカゼ (レジャック)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカミカゼ (レジャック) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS