カミガモソウとは? わかりやすく解説

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カミガモソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/22 07:52 UTC 版)

カミガモソウ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: オオアブノメ属 Gratiola
: カミガモソウ G. fluviatilis
学名
Gratiola fluviatilis Koidz.
シノニム

Gratiola virginiana auct. non L.[1]

カミガモソウ学名Gratiola fluviatilis)は、オオバコ科・オオアブノメ属に分類される一年草の一種。

分布

日本固有種。日本(本州・九州)に分布する。

京都府上賀茂神社で、1920年に発見され、1925年に記載された[2]

特徴

全体が短毛に覆われ、特に葉はざらつくほど多くある。茎は赤紫色で多肉質であり、円柱形になる。高さ10-20cmになり、下部で多く枝分かれする。分かれた茎は横に伸びやや倒れる[3]。葉は軟らかく有柄で、卵形か倒卵形になり、縁には鋸歯がある[4]

花期は8月下旬から10月上旬であり、白色で5裂し、大きさは7mmほどである。生育地では9月上旬までは通常の花を咲かせるが、それ以降は閉鎖花ばかりになる[3]

果実はやや扁平で直径6mmの広卵形になり、両面が凹む。緑色のまま熟し、上向きのまま4つに裂けて種子を露出させる。種子は茶褐色で大きさは1.0-1.2mmになる[3]

保全状況評価

絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト

2000年までの環境省レッドデータブックでは絶滅危惧IA類に指定されていたが、2007年以降は絶滅危惧IB類に指定されている。

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
  2. ^ 福岡(1993)
  3. ^ a b c 中西(1995)
  4. ^ 原色日本植物図鑑 草本編I (1957)

参考文献

  • 福岡 誠行、迫田 昌宏、三宅 慎也、永益 英敏「カミガモソウの新産地」、『植物分類・地理』第44巻第2号、日本植物分類学会、1993年12月30日、 210-211頁、 NAID 110003760911
  • 中西 弘樹、川内野 善治「カミガモソウの新産地とその形態」、『植物分類・地理』第45巻第2号、日本植物分類学会、1995年4月28日、 169-171頁、 NAID 110003760966
  • 北村四郎、村田源・堀勝 『原色日本植物図鑑 草本編』I、保育社1957年、改訂60刷、147頁。ISBN 9784-586-30015-0



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