Apophyllite

鉱物図鑑

魚眼石(Apophyllite)

Poona,India

魚眼石(Apophyllite)

Pashan#2,Pashan Hill,Poona,India
KCa4(Si4O10)2(F,OH).8H2O　画像の幅約２．５ｃｍ

白い輝沸石と緑色の魚眼石が美しい標本です。

魚眼石(Apophyllite)

Sawda,Jalgaon,Maharashtra,India
KCa4(Si4O10)2(F,OH).8H2O　標本の幅約３ｃｍ

透明度が高く美しい魚眼石の標本です。

魚眼石(Apophyllite)

Poona,India
KCa4(Si4O10)2(F,OH).8H2O　標本の幅約５ｃｍ

ダメージの無い美しいグリーン魚眼石の結晶が付いた標本です。

魚眼石(Apophyllite)

Poona,India
KCa4(Si4O10)2(F,OH).8H2O　画像の幅約３ｃｍ

母岩から放射状に伸びたグリーン魚眼石の標本です。
白い沸石の母岩に付いている事が多い魚眼石ですが、この標本は光輝の強い暗緑色の母岩に
付いています。

ウィキペディア

魚眼石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/10/09 02:18 UTC 版)

魚眼石
分類	ケイ酸塩鉱物
化学式	KCa4Si8O20(F,OH)・8H2O
結晶系	正方晶系
へき開	一方向に完全
モース硬度	5
光沢	ガラス光沢～真珠光沢
色	無～白、淡黄、淡緑、淡ピンク、淡青色
条痕	白色
比重	2.4
プロジェクト:鉱物／Portal:地球科学

魚眼石（ぎょがんせき、apophyllite、アポフィライト）は、鉱物（ケイ酸塩鉱物）のグループ名。特に断りの無い限り、魚眼石といえば一番産出の多いフッ素魚眼石（fluorapophyllite）を指す。

火山岩の空隙やスカルンに産出する。

加熱により葉片状に割れることから、ギリシャ語の"Apo"（離れる）と"phyllon"（葉）にちなみ命名された。和名の魚眼石は、英語の別名 "Fish-eye stone"（輝きが、魚の眼に似ていることにちなむ）の訳。

種類

フッ素魚眼石（fluorapophyllite）

KCa₄Si₈O₂₀F·8H₂O。正方晶系。カリウムが主要成分のため、「フッ素魚眼石」と言えばカリフッ素魚眼石（Fluorapophyllite-(K)）を指すことが多い。この他に、カリウムがセシウム、アンモニウムに置換したフッ素魚眼石が独立種として認められている。

水酸魚眼石（Hydroxyapophyllite-(K) / hydroxyapophyllite）

KCa₄Si₈O₂₀(OH,F)·8H₂O。正方晶系。

ソーダフッ素魚眼石（Fluorapophyllite-(Na)）

NaCa₄Si₈O₂₀F·8H₂O。斜方晶系。岡山県高梁市山宝鉱山で発見された日本産新鉱物。1976年に「ソーダ魚眼石（natroapophyllite）」として記載され、2013年に現在の学名に変更された。フッ素魚眼石のカルシウムがナトリウムと置換しているが、他の魚眼石とは異なり、結晶構造の対称性がやや低下して斜方晶系となるのが特徴。

Hydroxymcglassonite-(K)

KSr₄Si₈O₂₀(OH,F)·8H₂O。正方晶系。水酸魚眼石のカルシウムがストロンチウムに置換した鉱物。2020年に承認された。

関連項目

• 鉱物 - ケイ酸塩鉱物
• 鉱物の一覧

参考文献

• 松原聰　『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』　学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
• 松原聰・宮脇律郎　『国立科学博物館叢書5 日本産鉱物型録』　東海大学出版会、2006年、ISBN 978-4-486-03157-4。

外部リンク

• Apophyllite（mindat.org）
• Apophyllite Mineral Data（webmineral.com）