ASF (企業)とは? わかりやすく解説

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ASF (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 06:30 UTC 版)

ASF株式会社
ASF Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本
101-0047
東京都千代田区内神田3丁目22番3号
IM内神田ビル11F
北緯35度41分32.2秒 東経139度46分12.3秒 / 北緯35.692278度 東経139.770083度 / 35.692278; 139.770083座標: 北緯35度41分32.2秒 東経139度46分12.3秒 / 北緯35.692278度 東経139.770083度 / 35.692278; 139.770083
設立 2020年6月
業種 輸送用機器
法人番号 2010001210058
事業内容
  • 電気自動車の企画、開発、製造及び販売
  • バッテリーリース事業
  • 上記に附帯又は関連する一切の業務
代表者 代表取締役 社長 飯塚 裕恭
資本金 2億8520万円(2025年4月15日現在)
主要株主
関係する人物
  • 取締役 松本 勝成
  • 社外取締役 福嶋 弘之(コスモ石油マーケティング株式会社)
  • 社外取締役 金山 佳正
  • 社外取締役 小間 裕康(フォロフライ株式会社)
  • 監査役(非常勤) 田中 勤
外部リンク www.asf-ev.com
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ASF株式会社: ASF Co.,Ltd.)は日本に拠点を置く電気自動車を開発する企業[1]である。

JAIA(日本自動車輸入組合)会員企業[2]

概要

2020年6月に設立したファブレスメーカーで、宅配大手の佐川急便と共同で小型電気自動車ASF2.0を開発[1]し、製造は五菱新能源へ委託する。

将来は車種拡大やサブスクリプションによる販売を検討している[3]

また、佐川が実績のない新興(スタートアップ)企業であるASFを共同開発パートナーとした理由としては「大手メーカーと組むと宅配以外への汎用性も重視されて佐川として求める車両開発が困難であること」、「ASFであれば、荷室の広さや使い勝手など、宅配に特化した開発の要望に応えてくれること。さらに、自動運転も視野に開発を進めることにしており、ベンチャーならではの迅速な対応に期待している」とのこと[1]

沿革

  • 2020年
    • 6月 - ASFを設立する。
    • 12月24日 - 双日と資本業務提携する。
  • 2022年9月22日 - 第三者割当増資で12億5,000万円[4]を調達する。

車種

ASF・2.0

佐川急便向けにASFと佐川急便が共同で開発した商用電気自動車である。Nidec[5]のモーターとインバータを搭載し、広西汽車傘下の五菱新能源が製造する。ASFや佐川急便での仮称・旧称[6]および五菱新能源での商品名は「G050[7]である。最初の顧客として佐川急便に、次いでマツキヨココカラ&カンパニー[8]へ納車し、のちに販路拡大を目指す[3]。販売価格は補助金込みで150万円前後[9]を想定し、リース形式で販売する。電池は中国寧徳時代新能源科技 (CATL) 製[9]を採用する。

2024年6月28日に、ブレーキホースの材質選定が不適切なため、制動力が低下するおそれがあるとの理由で[10]、さらに同年8月19日には、助手席エアバッグの格納カバーが正常に組み付けられていないものがあり、カバーの取付け位置によっては、エアバッグが展開した際に、乗員保護が十分に機能しないおそれがあるとの理由で[11][12]リコールの届出がなされた。

また、トラック型の開発を行っていることを明らかにしており、2024年11月24日に鹿児島県知名町(沖永良部島)で開催されたイベントで「2.0ブッチャー」の仮称の試作車が展示された[13][14]

関連項目

  • FOMM - 2.0の開発に参画しており、初期試作車(プロトタイプ)を製作した[1]

脚注

  1. ^ a b c d 寄本好則 (2020年6月27日). “佐川急便が小型電気自動車をベンチャー企業と共同開発する理由とは”. EVsmartブログ. ENECHANGE株式会社. 2022年10月28日閲覧。
  2. ^ ASF(エーエスエフ)”. JAIA. 2025年3月2日閲覧。
  3. ^ a b 木野龍逸 (2022年10月10日). “ASFが販売予定の中国製商用電気自動車のニュースに感じる「期待」と「謎」”. EVsmartブログ. ENECHANGE株式会社. 2022年10月28日閲覧。
  4. ^ ファブレス方式で電気自動車の開発を手掛けるASFが12億5,000万円の資金調達を実施するなど、最新のスタートアップニュース”. startup-db.com (2022年9月26日). 2022年10月29日閲覧。
  5. ^ ASF社開発のEVに日本電産のトラクションモータ、インバータの採用が決定』(プレスリリース)Nidec(旧日本電産)、2021年7月15日https://www.nidec.com/jp/product/news/2021/news0715-01/2023年7月20日閲覧 
  6. ^ 久米秀尚「佐川急便の中国製EV、モーターとインバーターは日本電産製に」『日経クロステック』2021年7月15日。2023年7月20日閲覧。
  7. ^ “柳州五菱の新エネ配送用BEV「G050」第1弾、日本顧客へ最初の納車”. 人民網日本語版. (2023年3月1日). https://j.people.com.cn/n3/2023/0301/c94476-10214651.html 2023年7月20日閲覧。 
  8. ^ 商用軽バン電気自動車「ASF2.0」販売開始』(プレスリリース)ASF、2023年5月17日https://www.asf-ev.com/wp-content/uploads/2023/05/20230517_nr.pdf2023年7月20日閲覧 
  9. ^ a b 中国商用EV、日本向け専用車 広西汽車が150万円軽バン: 日本経済新聞”. www.nikkei.com (2022年10月2日). 2022年10月29日閲覧。
  10. ^ 柳州五菱の軽自動車59台をリコール…制動力が低下するおそれ」『モーターファンテクノロジートッパー』2024年6月29日。2025年3月2日閲覧。
  11. ^ ASF/商用EVをリコール、助手席エアバッグに不具合」『トラックニュース』2024年8月19日。2025年3月2日閲覧。
  12. ^ 柳州五菱の乗用車192台をリコール…助手席用エアバッグが十分に機能しないおそれ」『モーターファンテクノロジートッパー』2024年6月29日。2025年3月2日閲覧。
  13. ^ ASF/沖永良部島に軽貨物EVを貸与、脱炭素化に向けた離島モデル構築へ」『トラックニュース』2024年12月5日。2025年3月2日閲覧。
  14. ^ ASFの軽貨物EV、鹿児島県知名町に試験導入」『LOGISTICS TODAY』2024年12月5日。2025年3月2日閲覧。

外部リンク




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