AN/APG-77とは? わかりやすく解説

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AN/APG-77

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 01:53 UTC 版)

AN/APG-77
種別 パルスドップラー・レーダー
目的 火器管制(捕捉・追尾用)
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国
送信機
周波数 Xバンド
送信尖頭電力 12kW(ピーク)
アンテナ
形式 アクティブ・フェーズドアレイ(AESA)
素子 半導体素子×約2,000個
方位角 ±120°
仰俯角 ±120°
探知性能
探知距離 250 km
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AN/APG-77は、アメリカ合衆国ノースロップ・グラマンおよびレイセオンが開発したレーダーF-22戦闘機において、射撃指揮および多機能レーダーとして搭載されている。

概要

開発・生産はアメリカ合衆国ノースロップ・グラマンおよびレイセオンによって行なわれた。アクティブ・フェイズドアレイ(能動電子走査アレイ:AESA)アンテナを採用している。周波数拡散技術により、特定周波数での出力が低く抑えられ、LPI英語版(低被探知)レーダーとなっており、逆探知を避ける低被捕捉性にも注意が払われている。また、捜索中追尾(TWS)能力を始めとする多目標対処能力を有しこれらの多様なモードとの組み合わせにより優秀な索敵能力・信頼性を発揮する[1]

APG-77は、直径90cmのアンテナに約1,500-2,000個の小型送受信モジュールを備えており[2]、約250kmの探知距離を持つ。電子走査式であるために、ほぼ瞬時(10ナノ秒台)に照射方向を変える事ができる。捜索範囲は垂直および水平方向とも120°である[3]1990年代に開発が行われた。

100基以上のAN/APG-77 レーダーが生産され、その技術は、F-35搭載用のAN/APG-81 レーダーにも使用されている。

改良型のAN/APG-77(v)1も開発されており、これは、高解像度合成開口レーダー逆合成開口レーダー英語版を用いた空対地走査能力が向上されている。これにより、地上目標マッピングのほか、地上移動目標識別・追尾英語版(GMTI/GMTT)などが行えるようになった。

出典

脚注

関連項目

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