2002年の日本グランプリ_(ロードレース)とは? わかりやすく解説

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2002年の日本グランプリ (ロードレース)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/18 07:58 UTC 版)

  2002年の日本グランプリ
レース詳細
2002年のロードレース世界選手権 全16戦中第1戦
決勝日 2002年4月7日
開催地 鈴鹿
開催コース 常設サーキット
5.821km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
バレンティーノ・ロッシ バレンティーノ・ロッシ
2:04.226 2:19.105
表彰台
1. バレンティーノ・ロッシ
2. 梁明 3. カルロス・チェカ


250 cc
ポールポジション ファステストラップ
フォンシ・ニエト 宮崎敦
2:08.049 2:25.896
表彰台
1. 宮崎敦
2. 酒井大作 3. ランディ・ド・プニエ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
ダニ・ペドロサ ステファノ・ビアンコ
2:13.957 2:30.798
表彰台
1. アルノー・ヴァンサン
2. ミルコ・ジャンサンティ 3. マヌエル・ポジャーリ


2002年の日本グランプリは、ロードレース世界選手権2002年シーズン開幕戦として、4月5日から7日まで三重県鈴鹿サーキットで開催された。最高峰クラスは、エンジン排気量が4ストロークの場合990ccまで拡大された、新生「MotoGPクラス」の記念すべき初レースとなった。日曜日の決勝は、全クラスがウェットコンディションでおこなわれた。

概要

125ccクラス

125ccクラス決勝では雨の中多くのライダーが転倒を喫し、37台中18台がリタイヤするサバイバルレースとなった。そんな中フランスのアルノー・ヴァンサンアプリリア)が独走し、開幕戦を制した。例年強さを見せる地元勢の最上位は上田昇の4位、前年度シリーズランキング2位の宇井陽一、前年の日本GPを制した東雅雄は共に転倒に終わり、表彰台に日の丸は掲げられなかった[1]

250ccクラス

250ccクラスでは例年どおり地元ワイルドカード勢が強さを見せ、35歳のベテラン宮崎敦ヤマハ)が独走でグランプリ初優勝を遂げた。2位もワイルドカード出場の酒井大作ホンダ)が続いた。激しいバトルが展開された3位争いには青山博一青木治親の2人が加わっていたが、ファイナルラップに博一は体勢を崩して下位に沈み、治親は転倒を喫しリタイヤとなり、ランディ・ド・プニエが表彰台に立つこととなった[2]

MotoGPクラス

MotoGPクラス初レースとなった今回の鈴鹿だったが、最新の4ストローク990ccマシンを与えられたのは4メーカーのワークスチームの7名と、ワイルドカード参戦の開発ライダー2名だけであり、残りのサテライトチーム勢は全て従来の2ストローク500ccマシンでの参戦となった。予選初日のセッションこそNSR500を駆るロリス・カピロッシが制したものの、土曜日のセッションではRC211Vを駆る前年度の500ccクラスチャンピオン、バレンティーノ・ロッシレプソル・ホンダ)が速さを見せ、ポールポジションを獲得した[3]

ヘビーウェットの中スタートとなった日曜日の決勝では、序盤はワイルドカード勢の開発ライダー2人、スズキ・GSV-Rを駆る梁明と、RC211Vを駆る伊藤真一がレースを引っ張った。初めて雨の中でMotoGPマシンを駆ることになったロッシは序盤は3番手で様子をうかがっていたが[4]、8周目に伊藤を抜いて2位に浮上、16周目に梁を抜いてトップに立つ。その後ロッシは梁の追撃を抑えきって、新MotoGPクラスのオープニングレースの勝者に輝いた。3位には終盤に伊藤をオーバーテイクした、YZR-M1を駆るマールボロ・ヤマハカルロス・チェカが入り、日本の3メーカーが表彰台を分け合った[5]

MotoGPクラス決勝結果

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 バレンティーノ・ロッシ ホンダ 21 49:32.766 1 25
2 梁明 スズキ 21 +1.550 7 20
3 カルロス・チェカ ヤマハ 21 +8.353 4 16
4 伊藤真一 ホンダ 21 +10.829 3 13
5 阿部典史 ヤマハ 21 +20.423 12 11
6 アレックス・バロス ホンダ 21 +32.259 13 10
7 青木宣篤 プロトン 21 +39.633 15 9
8 レジス・ラコーニ アプリリア 20 +1 Lap 19 8
9 ロリス・カピロッシ ホンダ 20 +1 Lap 2 7
10 加藤大治郎 ホンダ 20 +1 Lap 6 6
11 原田哲也 ホンダ 20 +1 Lap 16 5
12 ジョン・ホプキンス ヤマハ 16 +5 Laps 18 4
Ret 宇川徹 ホンダ 棄権 11
Ret 中野真矢 ヤマハ 棄権 9
Ret ジェレミー・マクウィリアムス プロトン 棄権 20
Ret オリビエ・ジャック ヤマハ 棄権 8
Ret セテ・ジベルナウ スズキ 棄権 14
Ret ケニー・ロバーツJr. スズキ 棄権 10
Ret マックス・ビアッジ ヤマハ 棄権 5
Ret ユルゲン・ファン・デン・グールベルク ホンダ 棄権 21
Ret ギャリー・マッコイ ヤマハ 棄権 17

250ccクラス決勝結果

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 宮崎敦 ヤマハ 19 +47:09.454 8 25
2 酒井大作 ホンダ 19 +6.941 12 20
3 ランディ・ド・プニエ アプリリア 19 +29.020 2 16
4 エミリオ・アルサモラ ホンダ 19 +45.300 6 13
5 セバスチャン・ポルト ヤマハ 19 +45.495 7 11
6 松戸直樹 ヤマハ 19 +54.725 10 10
7 亀谷長純 ホンダ 19 +1:00.572 22 9
8 ロベルト・ロルフォ ホンダ 19 +1:02.287 14 8
9 アレックス・デボン アプリリア 19 +1:18.282 5 7
10 フランコ・バッタイーニ アプリリア 19 +1:19.377 4 6
11 トニ・エリアス アプリリア 19 +1:31.481 11 5
12 青山博一 ホンダ 19 +1:50.269 13 4
13 フォンシ・ニエト アプリリア 19 +1:56.005 1 3
14 ユーゴ・マルシャン アプリリア 19 +2:06.670 26 2
15 ラウール・ハラ アプリリア 18 +1 Lap 20 1
16 ロベルト・ロカテリ アプリリア 18 +1 Lap 9
Ret 青木治親 ホンダ 棄権 17
Ret レオン・ハスラム ホンダ 棄権 25
Ret ヴァンサン・フィリップ アプリリア 棄権 23
Ret マルコ・メランドリ アプリリア 棄権 3
Ret ヤルノ・ヤンセン ホンダ 棄権 27
Ret シャロル・ユージー ヤマハ 棄権 18
Ret ジェイソン・ビンセント ホンダ 棄権 24
Ret 関口太郎 ヤマハ 棄権 21
Ret ケーシー・ストーナー アプリリア 棄権 15
Ret エクトル・ファウベル アプリリア 棄権 28
Ret 中冨伸一 ホンダ 棄権 19

125ccクラス決勝結果

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 アルノー・ヴァンサン アプリリア 18 +46:22.971 2 25
2 ミルコ・ジャンサンティ ホンダ 18 +1.164 15 20
3 マヌエル・ポジャーリ ジレラ 18 +2.558 5 16
4 上田昇 ホンダ 18 +3.479 18 13
5 シモーネ・サンナ アプリリア 18 +10.188 19 11
6 青山周平 ホンダ 18 +23.056 12 10
7 アンヘル・ロドリゲス アプリリア 18 +23.653 13 9
8 ダニ・ペドロサ ホンダ 18 +33.488 1 8
9 ルーチョ・チェッキネロ アプリリア 18 +34.285 3 7
10 ジーノ・ボルソイ アプリリア 18 +47.304 11 6
11 ステファノ・ペルジーニ イタルジェット 18 +1:01.770 24 5
12 クラウス・ノーレス ホンダ 18 +1:06.064 14 4
13 ホアン・オリベ ホンダ 18 +1:28.936 25 3
14 アレックス・バルドリーニ アプリリア 18 +1:36.264 29 2
15 スティーブ・イェンクナー アプリリア 18 +1:56.859 7 1
16 エクトル・バルベラ アプリリア 18 +2:11.594 33
17 マティア・アンジェローニ ジレラ 18 +2:14.164 37
18 イムレ・トス ホンダ 18 +2:17.104 36
19 スハタイ・チャンサップ ホンダ 18 +2:35.641 23
Ret ステファノ・ビアンコ アプリリア 棄権 20
Ret 葛原稔永 ホンダ 棄権 22
Ret ヤコブ・シュムルツ ホンダ 棄権 26
Ret 宇井陽一 デルビ 棄権 10
Ret チャズ・デイビス アプリリア 棄権 27
Ret ミカ・カリオ ホンダ 棄権 31
Ret ヤロスラフ・ユレス アプリリア 棄権 4
Ret アンドレア・バレリーニ ホンダ 棄権 30
Ret アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 棄権 28
Ret 東雅雄 ホンダ 棄権 6
Ret ヤルノ・ミュラー ホンダ 棄権 16
Ret ガボール・タルマクシ イタルジェット 棄権 21
Ret ミッシェル・ファブリツィオ ジレラ 棄権 35
Ret 生形秀之 ホンダ 棄権 32
Ret パブロ・ニエト アプリリア 棄権 17
Ret マックス・サバターニ アプリリア 棄権 9
Ret 小室旭 ホンダ 棄権 34
Ret アレックス・デ・アンジェリス アプリリア 棄権 8

脚注

参考文献


前戦
2001年のブラジルグランプリ
ロードレース世界選手権
2002年シーズン
次戦
2002年の南アフリカグランプリ
前回開催
2001年の日本グランプリ
日本グランプリ 次回開催
2003年の日本グランプリ



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