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門跡

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/22 15:15 UTC 版)

門跡(もんぜき、もんせき)は、皇族公家が住職を務める特定の寺院、あるいはその住職のことである。寺格の一つ。元来は、日本の仏教開祖の正式な後継者のことで「門葉門流」の意であった(この場合は門主とも)。鎌倉時代以降は位階の高い寺院そのもの、つまり寺格を指すようになり、それらの寺院を門跡寺院と呼ぶようになった。また、御由緒寺院、尼門跡寺院(皇女や王女が務める寺院)ともいう[1]。寺格が高く、皇室から特別の礼遇と特権を与えられ、住職は各宗派の管長と同等の待遇を受ける[1]


注釈

  1. ^ 親鸞は九条家出身の青蓮院門跡慈円から得度を受け、九条家および同家から分かれた一条家と関係が深かった(妙香院は一条家ゆかりの門跡寺院)ため、両院の影響下に置かれていた[9]

出典

  1. ^ a b c d 河原敏明 著「三笠宮は双子だった」、玉川信明 編『エロスを介して眺めた天皇は夢まぼろしの華である』社会評論社、1990年、95-106頁。 
  2. ^ 永村 2017, 「中世寺院と〈門跡〉」.
  3. ^ 永村 2017, 横内裕人「仁和寺御室論をめぐる覚書」.
  4. ^ 永村 2017, 衣川仁「延暦寺三門跡の歴史的機能」.
  5. ^ 和田英松『官職要解』所功校訂〈講談社学術文庫〉、376頁。ISBN 978-4061586215 
  6. ^ 田中義成の『足利時代史』(講談社学術文庫、1979年)や今谷明『室町の王権』(中公新書、1990年)などがこうした見方を取っていた。
  7. ^ 高鳥廉「足利将軍家子弟・室町殿猶子寺院入室とその意義-室町殿と寺院・公家社会との関係を探る-」(初出:『史学雑誌』130編9号、2021年)/改題所収:「室町前期における足利将軍家出身僧の身分と役割」『足利将軍家の政治秩序と寺院』(吉川弘文館、2022年) ISBN 978-4-642-02976-6)P55-94.)
  8. ^ 高埜利彦『近世の朝廷と宗教』吉川弘文館、2014年、129-130・135-139頁。 
  9. ^ 大田壮一郎 著「初期本願寺と天台門跡寺院」、大阪真宗史研究会 編『真宗教団の構造と地域社会』清文堂出版、2005年、11-40頁。ISBN 4-7924-0589-0 
  10. ^ 永村 2017, 太田光俊「本願寺〈門跡成〉と〈准門跡〉本願寺」.
  11. ^ 如意寺跡1、如意寺跡2如意寺跡3如意寺跡4
  12. ^ 浅見雅男『華族誕生 名誉と体面の明治』〈中公文庫〉、68頁。ISBN 978-4122035423 


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