1224とは? わかりやすく解説

1224

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 09:08 UTC 版)

『1224』
BOØWYライブ・ビデオ
リリース
録音 1987年12月24日
渋谷公会堂
ジャンル ロック
時間
レーベル 東芝EMI
プロデュース 土屋浩
関口みつのぶ
チャート最高順位
BOØWY 映像作品 年表
"LAST GIGS"
(2001年)
1224
(2001年)
GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24
(2004年)
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1224』は、日本のロックバンドであるBOØWYのライブ・ビデオ。

2001年12月24日に東芝EMIからVHSおよびDVDでリリースされた。

2012年12月24日にはBDでリリースされた。

解説

会場の渋谷公会堂(2015年11月撮影)

ライブ・ツアー「ROCK'N ROLL REVIEW DR.FEELMAN'S PSYCOPATHIC HEARTS CLUB BAND TOUR」の最終日である1987年12月24日に渋谷公会堂にて行われた解散宣言ライブの模様を収録したライブ・ビデオ。

結成20周年を記念し、BOØWY関連の新作第2弾として発売された。発表は第1弾のライブ・ビデオ『"LAST GIGS"』(2001年)の中に同封されていた真っ赤なチラシが最初であった。

エピソード

撮影 ~ フィルムの保管

当初、このライブの模様は全編撮影する予定ではなく、「重要なポイント[注 1]だけを抑えて撮れば良い」とのことだったいう。しかし当日、ライブのどこで解散宣言をするかが氷室に一任されていたことなどから、結果的にライブ全編が撮影された。撮影には5台の16㎜フィルムカメラが使用された。

その後、本映像は1988年4月4日と5日に東京ドームにて行われたラスト・ライブ「LAST GIGS」の公演終了後に発表される予定であった。また、本映像と「LAST GIGS」の映像などを組み合わせて解散に焦点を当てたドキュメンタリー風ビデオを制作する企画もあったという。しかし、メンバーのソロ活動に対する配慮からいずれの企画も中止となってしまい、このライブが収められたフィルムはスタッフによって「1224」と名付けられ、撮影会社の倉庫に保管されることとなった。

フィルムの発見

約14年が経過した2001年5月。撮影会社の倉庫整理の際に、このフィルムが発見された。2001年当時は、ファンから「LAST GIGS」の映像の発売を望む問い合わせがBOØWYの解散から13年間も絶えず寄せられていたり、BOØWYの結成から20年という節目を迎えた年でもあった。そうした経緯もあり、本映像の発売と「LAST GIGS」の映像化・発売に向けたプロジェクトが立ち上がることとなった。

映画

同年11月からは、本作の発売に先駆け、このフィルムが映画「1224 Film」として全国の映画館で上映された。さらに2013年3月23日から[注 2]は、映画「BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013[注 3]として全国の映画館で上映された[1]

オリジナルフィルムの発掘

解散から30年が経過した2017年には、オリジナルフィルムが発掘。フィルムはその後、LAのスタジオにて4Kスキャニング、デジタル映像データ化された。

さらに、この映像を4K・HDRおよびHD化、画角も従来の4:3から16:9に変更し、同年12月24日にライブ・ビデオ『1224 -THE ORIGINAL-』として、4K UHD BDBDDVDの3形態で発売された。本作は会場外の映像や渋谷公会堂のガラスが割られるシーンがあるなどドキュメンタリー的側面があるが、『1224 -THE ORIGINAL-』の方は「ONLY YOU」の欠損部分の補完やカット割りの変更、本作ではあった会場外の映像が無いなどライブの部分が強調された編集が行われている。

収録曲

  1. LIAR GIRL
    この曲の前にオープニングSEを兼ねた映像が収録されているが、実際は約5・6分程あるもっと長いもので、本作では終盤の部分のみが収録されている。
  2. ANGEL PASSED CHILDREN
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  3. BLUE VACATION
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
    布袋がギターソロで「ジングルベル」のフレーズを演奏している。
  4. ハイウェイに乗る前に
    • 作詞・作曲:氷室京介/編曲:布袋寅泰
  5. GIGORO & GIGOLET
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  6. PSYCHOPATH
    • 作詞:JONAH PASHBY/作曲:氷室京介/編曲:布袋寅泰
    この曲で布袋はアームを使ったギタープレイをするために、フロイド・ローズ式トレモロ・ユニットの付いたテレキャスター[注 4]を使用している。
  7. CLOUDY HEART
    • 作詞・作曲:氷室京介/編曲:布袋寅泰
  8. MARIONETTE
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  9. わがままジュリエット
    • 作詞・作曲:氷室京介/編曲:布袋寅泰
  10. LONGER THAN FOREVER
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
    曲の演奏前のMCで氷室がメンバー紹介を行なっている。
  11. 季節が君だけを変える
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  12. WORKING MAN
  13. B・BLUE
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
    「WORKING MAN」のエンディングと「B・BLUE」のオープニングが繋がって演奏されている[注 5]
  14. RENDEZ-VOUS
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  15. Honky Tonky Crazy
  16. PLASTIC BOMB
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  17. BEAT SWEET
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
  18. IMAGE DOWN
    • 作詞:氷室狂介/作曲・編曲:布袋寅泰
  19. NO. NEW YORK
    • 作詞:深沢和明/作曲・編曲:布袋寅泰
    この曲までが本編演奏。
  20. MEMORY
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
    1回目のアンコール演奏。布袋が白地に黒ラインのG柄のテレキャスターを使用している[注 6]
  21. ONLY YOU
    • 作詞:氷室京介/作曲・編曲:布袋寅泰
    1回目のアンコール演奏。本作では曲の中盤で画像と音声が約40秒程欠損している。
  22. Dreamin'
    • 作詞:布袋寅泰、松井五郎/作曲・編曲:布袋寅泰
    2回目のアンコール演奏。曲の演奏前に氷室が解散宣言を行っている。

スタッフ・クレジット

BOØWY

スタッフ

リリース履歴

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 2001年12月24日 東芝EMI VHS
DVD
TOVF-1381
TOBF-5104
2位
2 2012年12月24日 EMIミュージック・ジャパン/イーストワールド BD TOXF-4014 13位 BD-BOXBOØWY Blu-ray COMPLETE』収録

脚注

注釈

  1. ^ 氷室京介が解散宣言をする箇所の事を指している。
  2. ^ 先行上映は3月21日から。
  3. ^ 内容は2001年に上映されたものと同じだが、映像がデジタル処理され、音質も向上している。
  4. ^ このギターには、布袋モデルのトレードマークの「G柄」と呼ばれる模様がなく、その代わりに上部(ギターを肩に担いだ状態で正面から見て右上の部分)に丸型の鏡がついている。
  5. ^ 1987年7月31日にワールド記念ホール、8月7日に横浜文化体育館にて行われたライブ「CASE OF BOØWY」と同様のアレンジ。
  6. ^ メインは黒字に白ラインのG柄。

出典

  1. ^ “BOØWY解散宣言の日を追ったライブドキュメンタリー公開”. ナタリー. ナターシャ. (2013年1月25日). https://natalie.mu/music/news/83721 2016年3月14日閲覧。 




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