類義語・廃語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:08 UTC 版)
不斉 (asymmetry) の意味は「無対称」で、本来は、単にキラルであるだけでなく回転対称性もないということである。 歴史的には、酒石酸のキラリティーを発見したパスツール (L. Pasteur) は1860年に dissymétrie という語を使ったが、英語とドイツ語に翻訳される際に asymmetry と Asymmetrie に変わった。日本語では asymmetry を不斉、dissymmetry を不均斉と翻訳してきた。しかし不均斉という言葉は現在あまり使われておらず、不斉をキラリティーとほぼ同義語に使うことも多い。また『学術用語集 化学編』では asymmetry に無対称という訳語を当てているが、無対称という言葉も化学用語としては現在あまり使われていない。 光学異性体という用語は高校の化学にも出てくるが、物質を分類する方法としてはIUPACでは推奨していない。エナンチオマー以外にジアステレオマーを含みうるからである。
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