須磨巻起筆説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 13:59 UTC 版)
源氏物語のおこりなどいくつかの古注には『源氏物語』が現在冒頭に置かれている「桐壺」の巻から書き始められたのではなく、この「須磨」の巻から起筆されたとする伝承が記録されている。四辻善成の『河海抄』には村上天皇の皇女選子内親王から新しい物語を所望されて石山寺にこもって構想を練っていたところ、8月15日夜、琵琶湖の湖面に映った月を見て源氏物語の構想を思いついて須磨の巻の「こよいは十五夜なりと思し出でて」と書き始めたとしている。但し現在では須磨の巻から起筆されたとする伝承は事実に基づくものではないと考えられている。
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