隠津島神社 (二本松市)とは? わかりやすく解説

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隠津島神社 (二本松市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/30 05:13 UTC 版)

隠津島神社(おきつしまじんじゃ)は福島県二本松市木幡に鎮座する神社。かつては弁才(財)天宮と称しており、現も「木幡の弁天様」と呼ばれて親しまれる。12月に行われる木幡の幡祭り国(日本)重要無形民俗文化財に指定されている。旧社格県社


  1. ^ a b c d 佐藤洋一「隱津嶋神社」(『式内社調査報告』)。
  2. ^ a b c d e f g h 木口勝弘「隠津島神社」(『日本の神々』)。
  3. ^ 継足はもと直姓で神護景雲3年に陸奥国の大国造道嶋嶋足の請願により阿倍安積臣(あへのあさかのおみ)と賜姓された事が史実に見えるが(『続日本紀』同年3月辛巳(13日)条)、安積国造に就いては未明。
  4. ^ 「木幡山治陸寺縁起」(『木幡山志』所収)。なお、治陸寺の前身を元慶5年(881年)に天台宗延暦寺の別院とされた弘隆寺(『日本三代実録』同年11月9日条)と見る説もある(『松藩捜古』『相生集』等)。
  5. ^ a b c d e f g h i j 『福島県の地名』。
  6. ^ 川俣町「木幡山蔵王経塚」(平成23年11月1日閲覧)。
  7. ^ 弥勒菩薩は釈迦入滅後56億7千万年後に世界に顕現するとされるが、56億7千万年を待たずに顕現する事を待望する現世利益的信仰。
  8. ^ 『日本の神仏の事典』(大修館書店、2001年)。因みに経塚経営は、藤原時代の寛弘4年(1007年)の藤原道長による金峯山(山上ヶ岳)山頂におけるそれを確実な最古の例とする。
  9. ^ 鎮座地である治家(じけ)の字(あざ)名は「寺家」に因るものという(『角川地名大辞典 福島県』角川書店、昭和56年)。
  10. ^ 高橋正弘「とうわ知ってるつもり?」巻73(東和町役場刊『広報とうわ』平成11年5月号(PDF版)、平成23年10月25日閲覧)。
  11. ^ a b 貞享4年(1687年)の「木幡山神領神田並古跡等書上」所掲(『東和町史』第2巻(東和町、昭和56年)所収)。
  12. ^ a b 明暦元年(1655年)「丹羽光重寄進証文」((『東和町史』第2巻所収)
  13. ^ a b 神道大辞典』平凡社、昭和12年。
  14. ^ 「山禁制状」(『松藩捜古』所引)。
  15. ^ a b 『木幡山志』所収。
  16. ^ 『木幡山志』、『東和町史』第2巻所収。
  17. ^ a b 文政3年(1820))「木幡山治陸国寺略縁起」(『東和町史』第2巻所収)。
  18. ^ 現治陸寺はかつての子院松本坊が大正6年(1917年)に治陸寺の名跡を継いだものである。
  19. ^ 『松府来歴金華抄』(沢崎実備著、安永3年(1774))、『松藩捜古』、『陸奥国式社考』(著者成立年共に不詳)、『延喜式内及地方因縁アル神社調』(福島県、明治7年)等。
  20. ^ 郡山市喜久田町の同名神社と同市湖南町の同名神社
  21. ^ 特選神名牒』。
  22. ^ 『福島県の地名』。貞享以前に「隠津嶋神社」を称した例として、元和8年(1622年)の年紀を持つ棟札写が「隠津嶋神社記録」(『木幡山志』所収)に見えるものの、『松藩捜古』に記録される同年の棟札と文面その他が異なっている為に直ちには採用しがたい(同書)。
  23. ^ a b c d e 懸田弘訓「木幡の幡祭り」(高橋秀雄・懸田弘訓編『祭礼行事・福島県』、桜楓社、平成5年)。
  24. ^ 「ゴンダチ」は修験道における、先達に対する新参加者を意味する「後立(ごだつ、後達とも)」の転訛と考えられている(「「羽山籠り」と「胎内くぐり」 成人儀礼が特徴」(東和町役場刊『広報とうわ』平成16年2月5日号(PDF版)、平成23年10月29日閲覧))。
  25. ^ 二本松市「木幡の幡祭り」(平成23年10月16日閲覧)。
  26. ^ 同年12月13日付。
  27. ^ a b 二本松市「木幡の幡祭り >> 行事日程表」(平成23年10月25日閲覧)。
  28. ^ もっとも、堂社でのお籠りは昭和42年来、前日1日のみとする地区が多くなっているという(菊池健策「木幡の幡祭り」(『日本の祭り文化事典』、東京書籍、平成18年))。
  29. ^ 前掲「「羽山籠り」と「胎内くぐり」 成人儀礼が特徴」。
  30. ^ a b c 前掲菊池「木幡の幡祭り」。
  31. ^ かつての集合場所は木幡山山麓の一の鳥居の下であった(懸田「木幡の幡祭り」)。
  32. ^ 各堂社毎に大将が指揮を執るが、全堂社の纏め役として木幡観光振興会会長が総大将の任に就く(前掲菊池「木幡の幡祭り」)。
  33. ^ ハヤマ信仰は東北地方一帯に広がる、多くは村落近くの比較的低い山(里山)を「ハヤマ」(「羽山」「麓山」「端山」等の字が当てられる)と称えて祖霊の籠る霊地と崇める信仰形態。信仰行事として「ノリワラ」等と称する託宣者の口を通じて、祖霊からの作物の豊凶等に関する託宣をく事と、それに先立って集落に設けた籠り堂で行う参籠とを特徴とする(加藤健司「信夫金沢の羽山ごもり」、前掲『祭礼行事・福島県』所収)。籠り堂での参籠を「ハヤマ籠り」と呼ぶ。
  34. ^ a b 「木幡山隠津島神社本殿、拝殿」(福島県県北地方振興局「ふくしまけんぽく大辞典」、平成23年10月16日閲覧)。
  35. ^ 本殿は昭和27年に、拝殿は同47年に銅板に葺替えられた。
  36. ^ 「木幡山一の鳥居のマツ」(福島県県北地方振興局「ふくしまけんぽく大辞典」)、隠津島神社「神社紹介」高橋正弘「とうわ知ってるつもり?」巻81(東和町役場刊『広報とうわ』平成12年1月号(PDF版))。いずれも平成23年10月25日閲覧。
  37. ^ 東和町役場「ふるさとのお宝をたずねて」(『広報とうわ』平成15年4月15日号(PDF版)、平成23年10月25日閲覧)。
  38. ^ 「木幡山治陸寺略縁起」(『木幡山志』所収)。
  39. ^ クラウドファンディング開始!”. 隠津島神社 (2021年7月17日). 2022年3月28日閲覧。
  40. ^ 社殿修復がクラウドファンディングで完成 福島県二本松の木幡山隠津島神社内「養蚕神社」」『福島民報』、2022年3月28日。2022年3月28日閲覧。
  41. ^ 日本建築学会編『総覧日本の建築』第1巻(北海道・東北)、新建築社、1986年。二本松市役所「隠津島神社三重塔」(平成23年10月16日閲覧)。
  42. ^ 他は法用寺会津美里町)と高蔵寺いわき市)のみ。
  43. ^ 「隠津島神社三重塔」(福島県県北地方振興局「ふくしまけんぽく大辞典」、平成23年10月16日閲覧)。
  44. ^ 「木幡山門神社本殿」(福島県県北地方振興局「ふくしまけんぽく大辞典」、平成23年10月16日閲覧)。
  45. ^ 二本松市役所「木幡の大スギ」(平成23年10月16日閲覧)。
  46. ^ 隠津島神社「三十三観音遊歩道」(平成23年10月22日閲覧)。
  47. ^ 「木幡山の銅鐘」(福島県県北地方振興局「ふくしまけんぽく大辞典」、平成23年10月16日閲覧)。
  48. ^ 紺野家(現菊池家)は肥後国菊池氏の末裔と伝え、天和年中(1680年代)以降近世を通じて内木幡村名主を務めた(高橋正弘「とうわ知ってるつもり?」巻80」(東和町役場刊『広報とうわ』平成11年12月号(PDF版)、平成23年11月2日閲覧)。「二本松領内本陣年寄検断庄屋名主歴代簿」にある紺野氏の書上によると、以前は北戸沢村(現二本松市戸沢)の田向館に住したとあるので、戸沢の菊氏(同じく肥後菊池氏末と伝える)との関係が窺える(『福島県の地名』)。
  49. ^ ふくしまけんぽく大辞典「天明為民の碑」(福島県県北地方振興局)、東和町役場「ふるさとのお宝をたずねて」(『広報とうわ』平成16年1月20日号(PDF版))。ともに平成23年10月25日閲覧。
  50. ^ 『福島県の地名』、「ふるさとのお宝をたずねて」(東和町役場刊『広報とうわ』平成15年5月15日号(PDF版)、平成23年10月25日閲覧)。


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