隈治人とは?

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隈治人

隈治人の俳句

うすぎぬの雲飛ぶ会議のねむたい耳
ぎらぎらと嗄れた声浮き水禍の田
はばたき痩せるわが踏む地下の暖流鳴り
ひかる海に背を擦られつつ枯野めざす
ゆがむ空の蜜の月負う聖母の坂
わが少女匂う胸中のダリア昏れ
ガイガー死魚をわらう港にさくら浮き
バツカス描く雲に乗る妻湖に出て
万緑の谷に酔いどれ鴉を撃つ
冬田の謀議一撃で足る頭を寄せ
刈る母に癒える青空にがいげんげ
刈田をのぞく狂者おのおの孤立して
北海の遅日の崖に揺られる齢
唇揃う海蝕の島の澄むオルガン
喫泉に顔打たす人を裏切るべく
地の破片露の言葉となる壁画
地を出る満月廃砲塁にわが身暮れる
埋没の一燭めざす枯野を負い
墓を彫る陽にくすぐられ若い裸
天の火刑へ飛びゆくあまたの耳斬られ
巷に酔う乳をむさぼり火傷の漁夫
年逝く重さ子を雪国のように飾り
掌に火をたもつ蓬髪となり不眠となり
握手の痛みその恩恵を暖爐に癒やす
日暮れよごれる教会風が灯を持つ田
武器つくるけむりが原爆忌の夜雲
死者らの瞳に指あふれしめ野のピアノ
沈む月を追う羊くさい野のひとり
流氷河を五月へすすむ夜の智慧
浴む妻へコップの薔薇とあらく酔う
海で訣れた夕日とくらい死角で逢う
火山寧らぐ鼓笛びんびん麓を衝ち
爆心地の火を継ぎみどり匂う言葉
痔のような雲が撒かれて掌に乗る田
白らむ旅寝遥かな闇に妻を託す
磐梯みのる厚い掌を寄せ田を重ね
肉の白さの潮の迅さで夜の出漁
肉を焼く月ロケットを月に砕き
茂る葦の根に置きし指よみがえる
虹くろくしたたりうねり北の漁夫
裸馬をつなぎ廃墟の月に傷洗う
軽い田に膝刺し遠い湖から地鳴り
遠い旅に似る五月の疲れた海
還らざるものよ野に寝せ怒声のビル
鉄の奔流わが零細な汗まじり
銃殺おわる雪野やさしい牛を容れ
雲が首灼く浦上花をもつと蒔こう
雲を嘲い濤の奈落で傷癒える
青萱のくらがり汽笛眼をつらぬく
駅暮れる時計の灯文字眼よりこぼし
 

隈治人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/18 21:05 UTC 版)

隈 治人(くま はると、1915年12月8日 - 1990年11月23日)は、長崎県出身の俳人。長崎市生。長崎医科大学附属薬学専門部(現長崎大学薬学部)卒。1951年、「かびれ」に入会し大竹孤悠に師事。1954年、長崎原爆忌俳句大会を創設。1959年、長崎新聞俳壇選者。1962年、金子兜太らと「海程」を創刊・同人。1965年、第12回現代俳句協会賞受賞。1971年「土曜」創刊・主宰。1990年、長崎新聞文化章。同年11月23日死去、74歳。戦災の悲劇を句作の原点とした。1992年、「土曜」会員有志より「雲が首灼く浦上 花をもっと蒔こう」句碑が長崎平和公園周辺に建てられている。




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