除夜の悲劇とは? わかりやすく解説

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除夜の悲劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 04:00 UTC 版)

除夜の悲劇
Sylvester: Tragödie einer Nacht
監督 ルプ・ピック
出演者 オイゲン・クレッパー
エディット・ポスカ
フリーダ・リヒャルト
公開 1924年1月3日
1927年11月25日
上映時間 66分
製作国
言語 無声字幕
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除夜の悲劇』(じょやのひげき)(原題:Sylvester: Tragödie einer Nacht英語: New Year's Eve)は、1923年に制作されたモノクロ無声ドイツの映画である[1]。 「カリガリ博士の脚本を書き、その後も数々の問題作の脚本を書いたカール・マイヤーの脚本により、ルプ・ピック監督が演出した”室内劇”映画である。[2]。 本作は、字幕テロップは一切、使わない、無字幕映画である。

ストーリー

カフェテリアの店主の男は、大晦日の賑わいで大忙しです。男には結婚して間もない愛する妻と赤ん坊がおり、仕事に励んでいた。 そんな時にカフェテリアの裏にある夫婦が住んでいる部屋に、男の年老いた母が訪ねてきます。最初は歓迎する夫婦であったが、店主が店に出ると、嫁と姑に不穏な空気が漂います。母は壁に飾られた写真を見て、夫婦の写真よりも自分と息子との写真が惨めな額に入れられていることに嘆き、嫁との間で激しい口論になります。店主は止めようとしますが、妻は怒って赤ん坊と出ていきます。そんな店主は母に出て行けとも言えず、泣き崩れます。やがて赤ん坊を連れた妻が戻ってくるが、姑との間で憎しみが露わになり、ついには大喧嘩になります。男性はどちらの女性にも味方することはできず、拳銃自殺します。 一方、街では宴が行われ、街の大時計は12時を打ちます。カフェテリアで騒いでいた者たちも店主の家にやってきて、事態を知って青ざめて去っていきます。 新年が過ぎ、街からは人々は去っていき、店の裏の家では母と妻が夫の死体の前で黙り、揺りかごの子供は泣き続けるのであった。

キャスト

  • 夫 - カフェテリアの店主:オイゲン・クレッパー
  • 店主の妻:エディット・ポスカ
  • 店主の母:フリーダ・リヒャルト

スタッフ

  • 監督:ルプ・ピック
  • 原作・脚本:カール・マイヤー
  • 撮影:グイド・シーベル、カール・ハッセルマン

批評

ルプ・ピックは14年間で23本の映画を監督しているが、その代表作が「破片」と「除夜の悲劇」の二本だけである。その為、ルプ・ピックはカール・マイヤーの脚本を映像化してフィルムに焼き付ける技術を提供したにすぎず、この作品はカール・マイヤー作品であると言うことができる。[2]

脚注

  1. ^ kinenote.
  2. ^ a b 丸尾定『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報社刊、1992年5月30日発行(28-29ページ)

参考文献

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