除外された属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 08:04 UTC 版)
伝統的にモズヒタキ科とされていたニュージーランドツグミ Turnagra・ミドリモズヒタキ Hylocitrea・キンガオモズガラ Pachycare は、系統的に大きく離れている。ニュージーランドツグミはおそらく、ニワシドリ上科(ニワシドリ科 Ptilonorhynchidae + キノボリ科 Climacteridae 系統)に近縁か含まれる。ミドリモズヒタキはスズメ小目レンジャク上科の単型科ミドリモズヒタキ科 Hylocitreidae に分離された。キンガオモズガラはミツスイ上科のトゲハシムシクイ科 Acanthizidae に移された。 Sibley & Ahlquist (1990) によりモズヒタキ科に移されたアカガオゴジュウカラ属 Daphoenositta・モフアムシクイ属 Mohoua は、いずれもモズヒタキ科には含まれない。アカガオゴジュウカラ属はカラス上科内の単型科オーストラリアゴジュウカラ科 Neosittidae に属す。モフアムシクイ属はカラス上科内の離れた位置にある。 伝統的にモズヒタキ科とされていたホオダレモズガラ Eulacestoma の系統位置には議論があり、モズヒタキ科内の基底またはカラス上科内の離れた位置にある。 フイリモズビタキ Rhagologus はカラス上科内の離れた位置にある。おそらくメガネヒタキ科‐ヤブモズ科系統内部にあり、メガネヒタキ科に含まれるかもしれない。 カンムリモズピタキ Oreoica・アカエリモズヒタキ Aleadryas・カンムリモリモズ Oreoicidae は、カラス上科内の離れた位置にあり、カンムリモズビタキ科 Oreoicidae に分離される。 有毒鳥類を中心に6種がまとめられていた Pitohui 属は多系統であり、系統的には4属に分割される。そのうち Pitohui 属はコウライウグイス科 Oriolidae に、カンムリモリモズ Oreoicidae は新設されたカンムリモズビタキ科に移された。モズヒタキ科には Pseudorectes 属(モズツグミ属 Colluricincla に含める説あり)とクロモリモズ Melanorectes が残るが、科内では互いに近縁ではない。
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