防御具として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:15 UTC 版)
軍用艦船のハンモックは、戦闘時には固く巻いて縛ったものを、艦橋他の露天配置部分の周囲に並べて巻きつけ、「盾」として用いられていた。 これを「マントレット」(英語:mantelet)と呼び、当初は主に接近戦におけるマスケット銃による銃撃からの防護用であったが、艦船用の榴弾が発達した19世紀-20世紀前半には、砲弾の破片の飛散を防ぐための防御具として、露天の指揮所などの周囲に縛り付けて用いられた。 マントレットによる防御は、砲弾の大威力化により防御効果が望めなくなっていったことと、被害を受けた際に着火すると却って被害を広げる原因になるために、第一次世界大戦の後には廃れていった。軍艦の寝具がハンモックから固定式の寝台に移行していったこともあり、第二次世界大戦においても日本海軍などでは行われていたが、第二次世界大戦終結後ではマントレットによる防御を行った例はない。
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