長老 (キリスト教)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 長老 (キリスト教)の意味・解説 

長老 (キリスト教)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/29 00:20 UTC 版)

キリスト教でいう長老(ちょうろう)は、教会の職制。

長老制をとるプロテスタントの教会においては、ギリシア語: "πρεσβυτερος"の訳語として用いられる。

正教会では通常、"πρεσβυτερος"司祭を意味し、「長老」はロシア語: "стáрец"ギリシア語: "Γέρων"の訳語として用いられるが、日本正教会訳聖書においては"πρεσβυτερος"に長老との訳語が当てられているケースもある。

聖書に見られる長老

プロテスタントの職制としての長老

長老制教会の職制。長老会を構成することが主たる職務。希に、ルター派改革派福音主義教会バプテスト派の教会でも長老を置くことがある。

治会長老

牧会長老とも。通常、単に長老といわれる職務。教会員の選挙で選ばれる。牧師と共に牧会の責任、及び、牧師の説教において教理が正しく解かれているかを吟味する責任を負う。

宣教長老

牧師、伝道師などの教役者(教職者)のこと。治会長老と共に長老会を構成する。長老会議長は、通例主任牧師が務める。

正教会における長老

エホバの証人の長老

エホバの証人では、長老とは会衆を教えるよう巡回監督に任命された男性信者のことである。監督とも呼ばれる。各会衆の長老は「長老団」を形成している。「長老団」の何人かはその会衆を監督するよう巡回監督に任命されている。長老には調整者(旧称:「主宰監督」)、書記、奉仕監督の職がある。エホバの証人にとって、長老は役職名であり、称号や肩書きではない。彼らは無給であり、他の信者は長老に出資しないようにしている。彼らは長老の職務を、聖書で言及されている「年長者」(「長老」)、「監督」(「司教主教」)、「牧者」(「牧師」)と同じであると考えている。彼らは「長老」、「司教」、「牧師」という語の一般的な意味が彼らの主張と違った意味になっているため、そう呼ばないようにしている。

会衆の長老はこの仕事で金銭的な報酬を受けない。エホバの証人の統治体は長老を直接任命するわけではないが、信者たちは、巡回監督や、エホバの証人の事務所の理事として奉仕する前に、長老として任命を受けなければならない。旅行する監督は非宗教的な仕事をせずに、わずかな払戻金を受ける。



このページでは「ウィキペディア」から長老 (キリスト教)を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から長老 (キリスト教)を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から長老 (キリスト教) を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「長老 (キリスト教)」の関連用語

長老 (キリスト教)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



長老 (キリスト教)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの長老 (キリスト教) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS