長押解

隠語大辞典

長押解

読み方：なげしとき

1. 婦人の帯を解き盗むもの。刑事の用語。
2. これは関東よりも大阪が進歩してゐるといふ。楽天地、道頓堀で群集が立看板など見てポカンとしてゐる隙を狙つて、スリはインバネスか何か着込んで、対手の帯を解くといふのだから、相当の難物には違ひない。
3. 活動や芝居の看板などをぽかんとして見て居る隙を狙つて被害者の帯を解いて盗むことをいふ。〔犯罪語〕
4. 〔ス〕帯を掏ること。人込みなどで、被害者の〆めて居る帯を解いて盗む掏摸の一種。
5. 之も帯をとる掏摸の方法を云ふのである。
6. 婦人の帯をゆるめ帯の間に挟める金品を窃取なす掏摸を云ふ。
7. 〔犯〕女のしめている帯を解いて金品を掏り取ること。
8. 映画や芝居の看板などをぼんやりしてみている隙を狙って、被害者（主として婦人）の帯をとって盗むことをいう。〔一般犯罪〕
9. 帯をといてその帯を掏ること。〔掏摸〕
10. 女の締めている帯を解いて盗む盗犯手口。帯解き、「なげし」（※「なげし」）の項参照。〔す〕
11. 映画や芝居の看板などをぼんやりしてみている隙を狙って、被害者（主として婦人）の帯をとって盗むことをいう。

分類 す／犯罪、ス、刑事、掏摸、掏摸と犯罪者、犯罪、犯罪者、犯罪語

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