鏡のお城のミミとは? わかりやすく解説

鏡のお城のミミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 08:36 UTC 版)

鏡のお城のミミ
ジャンル 冒険[1]ファンタジー[1]
小説
著者 倉世春
イラスト 水谷悠珠
出版社 集英社
レーベル コバルト文庫
刊行期間 2003年5月 - 2007年12月
巻数 全16巻(本編14巻+短編集2巻)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

鏡のお城のミミ』(かがみのおしろのミミ)は、倉世春による日本ライトノベルイラスト水谷悠珠が担当している。コバルト文庫集英社)にて2003年5月から2007年12月まで刊行された。

あらすじ

アメデ村で暮らしているミミとフィディル。のんびり平和にくらしていたが、ある日フィディルがさらわれてしまう。ミミはフィディルを取り戻すために、「鏡のお城」ことカンタン王城へ行き、男装して下男になる。そこで、エリックという少年に出会い、運命が変わる。

登場人物

キャストはドラマCDのもの

主要人物

ミミ
声 - 前田愛
主人公。亜麻色の髪に藍色の目をもつ少女。実家はアメデ村の旅籠。ラファエルとセシルの間に生まれた。
さらわれたフィディルを取り返すべく王城に潜り込むなど、性格は行動的で強気だが、恋にはかなり奥手である。
エリック・セヴラン
声 - 高橋広樹
カンタン王国元第一王子。青く光る茶色の髪に水色の目。
クロティルド王国の国王テオバルトとソフィーの間に生まれた。カンタン国王の実子ではないため、王位継承権を放棄、フィディルを城に連れてきた。
クロティルド王子としての名は「エーリヒ・アマディウス」。
ベアトリスとは従姉弟同士で元許婚。

カンタン王国

フィディル
カンタン王国王太子。金髪金目の少年。
ミミの弟として生活していたが、種違いの姉弟である事が途中でわかった。
ギヨーム三世とセシルの間に生まれた。ベアトリスの婚約者。
ジャン=バティスト・カルネー
声:諏訪部順一
カンタン王国カルネー公爵ステファーヌ・フィリップとソランジュの息子。
金髪に褐色がかった金の目を持つ。父親が先々王の弟にあたるため王位継承者の一人でもある。ミミのことが好きで求婚する火薬マニアの変わり者。
ギヨーム三世
カンタン王国現国王。王太子時代の名前はロドルフ。フィディルの実父。
ソフィー
カンタン王国現王妃。エリックの実母。マルグリット大公の妹。
名前は、クロティルドの発音では「ゾフィー」となる。
セルジュ・ブラン
ジュリエットの兄。元カンタン王国の近衛隊副隊長、エリックの側近。
エリックが王位継承権を放棄してからはフィディルの従者、教育係となるが、のちに投獄。エリックに助けられ放浪の身となる。
ジュリエット・ブラン
セルジュの妹。カンタン王国女官。
ギー・ギー
もと山賊の少年。山賊時代は「赤目のギー・ギー」と呼ばれていた。
義理人情に厚い。十二歳で結婚し、息子もいる。
コンスタンタン
ギー・ギーの息子。強い人間にしか懐かない。
クー・ガスパール
もと山賊の少女。レーモン村の住人。父ガスパール亡き後はレーモン村のリーダーとなる。ギー・ギーをガスパールの仇と思い込んでいた。ギヨーム三世のことを「髭オヤジ」と呼んだことがある。
ステファーヌ・フィリップ・カルネー(カルネー公爵)
カンタン王国の有力貴族であり、王国の三分の一もの領地を持つ。
九十歳を越えているが、その権力はいまだ衰えない。先々代のカンタン国王ギヨーム一世の弟。
多くの愛人を持つが、七十近くでソランジュと出会ってからはソランジュ一筋。年は離れているものの、相思相愛である。嫡出子にジャン=バティストがいる。
ポール
ミミの幼馴染。セシルを慕っていた。

マルグリット公国

ベアトリス・ラウラ・シュゾン
マルグリット公国第一公女。将軍位も持ち、「鉄の公女」と呼ばれる。
従弟のエリックと婚約していたが、エリックがカンタン王国王太子の座をフィディルに譲ったため、フィディルの婚約者となる。
幼い頃は、エリックに「ビード」という愛称で呼ばれていた。
アニェス
マルグリット公国第二公女。
コレット
マルグリット公国第三公女。
マクシム
マルグリット公国ヴィジュエ州総督。ベアトリスに熱烈な片思いをしているが、本人にはあまり相手にされていない。

クロティルド王国

テオバルト
クロティルド国王。エリックの実父。
ルイーシャ
クロティルド王国王妃。王宮入りした時の王妃はソフィーだった。
リヒャルト(エーリヒ・リヒャルト)
テオバルトとルイーシャの間に生まれた、エリックの異母弟。
ファーデン
シルトの砂漠の有力部族の族長の孫。
クロティルド一のいい女と名高い。リヒャルトとは恋仲であるが、本人達の意とは裏腹にエリックの正妻にされる。

既刊一覧

  • 倉世春(著)・水谷悠珠(イラスト) 『鏡のお城のミミ』 集英社〈コバルト文庫〉、全16巻
    1. 「カンタン王国の大冒険」2003年5月10日第1刷発行(4月25日発売[2])、ISBN 4-08-600266-3
    2. 「山賊たちにご用心!」2003年7月10日第1刷発行(7月1日発売[3])、 ISBN 4-08-600293-0
    3. 「幸せの村へようこそ」2003年10月10日第1刷発行(10月3日発売[4])、 ISBN 4-08-600335-X
    4. 「さまよう恋のメヌエット」2004年1月10日第1刷発行(2003年12月25日発売[5])、 ISBN 4-08-600370-8
    5. 「姫将軍と黄金の王子」2004年4月10日第1刷発行(3月31日発売[6])、 ISBN 4-08-600405-4
    6. 「やさしい花嫁のすすめ」2004年7月10日第1刷発行(7月1日発売[7])、 ISBN 4-08-600447-X
    7. 「子供たちの夢と目覚め」2004年10月10日第1刷発行(10月1日発売[8])、 ISBN 4-08-600493-3
    8. 「異国の素敵な空のした」2005年1月10日第1刷発行(2004年12月25日発売[9])、 ISBN 4-08-600533-6
    9. 「凍える夜に咲く花は」2005年4月10日第1刷発行(4月1日発売[10])、 ISBN 4-08-600572-7
    10. 「陰の王者と陽の踊り」2005年7月10日第1刷発行(7月1日発売[11])、 ISBN 4-08-600617-0
    11. 「乙女はゆりかごを揺らして」2005年10月10日第1刷発行(9月30日発売[12])、 ISBN 4-08-600653-7
    12. 「遠いひとへの贈りもの」2006年1月10日第1刷発行(2005年12月22日発売[13])、 ISBN 4-08-600708-8
    13. 「小さな恋の種まいて」2006年10月10日第1刷発行(10月3日発売[14])、 ISBN 4-08-600829-7
    14. 「愛される道のゆくえ」2007年3月10日第1刷発行(3月1日発売[15])、 ISBN 978-4-08-600889-1
    15. 「はるかな王国に寄せて」2007年6月10日第1刷発行(6月1日発売[16])、 ISBN 978-4-08-601026-9
    16. 「ニセモノ騎士に祝福を」2007年12月10日第1刷発行、 ISBN 978-4-08-601105-1

脚注

  1. ^ a b 『おすすめ文庫王国 2007』本の雑誌社、2007年12月10日、29頁。 ISBN 978-4-86011-078-9 
  2. ^ 鏡のお城のミミ カンタン王国の大冒険”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  3. ^ 鏡のお城のミミ 山賊たちにご用心!”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  4. ^ 鏡のお城のミミ 幸せの村へようこそ”. 集英社. 2007年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  5. ^ 鏡のお城のミミ さまよう恋のメヌエット”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  6. ^ 鏡のお城のミミ 姫将軍と黄金の王子”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  7. ^ 鏡のお城のミミ やさしい花嫁のすすめ”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  8. ^ 鏡のお城のミミ 子供たちの夢と目覚め”. 集英社. 2009年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  9. ^ 鏡のお城のミミ 異国の素敵な空のした”. 集英社. 2007年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  10. ^ 鏡のお城のミミ 凍える夜に咲く花は”. 集英社. 2007年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  11. ^ 鏡のお城のミミ 陰の王者と陽の踊り”. 集英社. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  12. ^ 鏡のお城のミミ 乙女はゆりかごを揺らして”. 集英社. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  13. ^ 鏡のお城のミミ 遠いひとへの贈りもの”. 集英社. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  14. ^ 鏡のお城のミミ 小さな恋の種まいて”. 集英社. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  15. ^ 鏡のお城のミミ 愛される道のゆくえ”. 集英社. 2007年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。
  16. ^ 鏡のお城のミミ はるかな王国に寄せて”. 集英社. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。




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