銀泥
表紙の野毛や切箔や雲などの銀が焼けた、と言うのは、銀泥が変色したことを言う。しかし、これは、銀が空気中の硫黄と化合して、硫化銀となったからであり、この硫化銀となるのを利用して、新しく書いた絵を、古く見せる方法もある。即ち、銀の月が、焼けて光沢を失い、黒味を持っているような古画を、そのまま模写する時である。
まず月を銀泥で画き上げると、月以外は古色蒼然でも、月だけは新しく光り輝いて、周囲の古色と調和しない。その時に、その光沢の強い月の上に白紙を敷き、白紙の上に、硫黄の粉を適度に蒔いておく。こうして一昼夜も放置すれば、月は黒ずんで古色蒼然となり、周囲の状態と調和した色に変る。白紙に蒔いた硫黄の分量と、放置しておく時間との関係とで、銀泥の月を、どんなにでも、古く見せることが出来る。
まず月を銀泥で画き上げると、月以外は古色蒼然でも、月だけは新しく光り輝いて、周囲の古色と調和しない。その時に、その光沢の強い月の上に白紙を敷き、白紙の上に、硫黄の粉を適度に蒔いておく。こうして一昼夜も放置すれば、月は黒ずんで古色蒼然となり、周囲の状態と調和した色に変る。白紙に蒔いた硫黄の分量と、放置しておく時間との関係とで、銀泥の月を、どんなにでも、古く見せることが出来る。
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