銀の酸化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 19:09 UTC 版)
「アージェント (紋章学)」の記事における「銀の酸化」の解説
歴史上のいくつかの紋章ではアージェントの表現において銀箔が用いられていたこともあり、アージェントを適用すべき盾の部分に貼り付けられていた。しかし、この銀箔を貼った部分は、時間とともに酸化して曇り、黒ずんでくる。その結果、元々はアージェントを意図していた領域であったのか、元から原色のセーブルを意図していた領域であったのかを識別することが困難になることがしばしばあった。このような状況では、アージェントは通常、原色の隣りの領域に適用されているので、銀箔が曇って黒くなることで原色の隣りに更に原色である黒があるように見えてしまい、ティンクチャーの原則に違反しているように見誤らせてしまう。紋章学では、戦場で個人を特定するという当初の目的から遠くからでも見分けられる視認性が重視されており、視認性を低下させる原色の隣りに原色又は金属色の隣りに金属色という配置は原則として禁じられている。
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