鈴木国正
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鈴木 国正(すずき くにまさ、1960年8月7日 - )は、日本の実業家。ソニーにおいて要職を務めた後、インテル日本法人代表取締役社長、会長を歴任。経済同友会 企業のDX推進委員会 委員長。JTB社外取締役、リコー社外監査役、日本バレーボール協会理事を兼任。2025年初頭から大手プライベート・エクイティ・ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントのシニアアドバイザーも務める。
人物・経歴
神奈川県出身。神奈川県立横浜翠嵐高等学校を経て、1984年横浜国立大学経済学部卒業、ソニー入社[1]。サウジアラビアでの現地代理店のマネジメント、米国での全体戦略統括の後[2]、アルゼンチンで社長として子会社を立ち上げるなど[3]、豊富な海外での業務経験を有する。2009年業務執行役員SVP・ネットワークプロダクツ&サービスグループデピュティプレジデント・VAIO事業本部長、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役副社長。この当時、ソニーCEOのハワード・ストリンガー氏より「ソニーの四銃士」の一人と呼ばれた[4][5]。2012年執行役EVP・PC事業担当・モバイル事業、UX・商品戦略・クリエイティブプラットフォーム担当。2013年ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長[6]。2014年ソニーエンタテインメント EVP。2018年からインテル代表取締役社長を務め、データの利活用を中核とする経営変革「DcX(データセントリック・トランスフォーメーション)」を提唱し、日本企業の成長を支援[7]。また、日本のデジタル人材育成の遅れに危機感を持ち、自治体やパートナー企業との連携を含め、初等教育と中等教育でのSTEAM教育の推進に取り組む[8]。2023年からJTB社外取締役、日本バレーボール協会理事、2024年にはリコー社外取締役に就任。2023年12月、「AI Everywhere」というコンセプトに基づき、データセンターからクラウド、ネットワーク、エッジ、そしてPCまで、「あらゆる場所での AI 活用」を進める[9]。また、2023年より、経済同友会 企業のDX推進委員会委員長として企業に対してやDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進。2025年4月には、 「企業のDX推進委員会」としての提言をまとめた[10][11]。
出典
- ^ 「ソニーの経験、変革の役に」インテル日本法人新社長日本経済新聞2018年10月24日
- ^ 「私の課長時代」インテル日本法人社長 鈴木国正氏(上) 日本経済新聞 2022年2月2日
- ^ 「私の課長時代」インテル日本法人社長 鈴木国正氏(下) 日本経済新聞 2022年2月9日
- ^ 平井一夫 私の履歴書(19)四銃士 日本経済新聞 2025年4月19日
- ^ [https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1626M0W5A310C2000000/ 平井一夫 私の履歴書(23)三顧の礼 ソニー元社長 日本経済新聞 2025年4月24日
- ^ 役員の状況 ソニー有価証券報告書
- ^ ビジネス変革に不可欠な「DcX」 データの価値を知って活用を進める 日経XTECH 2020年10月27日
- ^ インテル鈴木社長の「デジタル人材育成」にかける思い。点を線、面にしていくためのプラットフォーム構築へ マイナビニュース +Digital 2023年6月22日
- ^ 「生成AIのローカルシフト」が始まる。インテル鈴木社長に聞く「デジタル化のHowがない日本」の脱出 Business Insider Japan 2024年1月4日
- ^ 公益社団法人 経済同友会 政策提言 「不確実性とAI ~進化と適応の新時代へ~」
- ^ 経済同友会がAI活用で提言、企業にコア業務への適用や内製化など求める 日経XTECH 2025年4月4日
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