金属製のクラテール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/29 07:45 UTC 版)
多くの学者は、元々クラテールは金属製で、それを手本として陶製のものが作られたとしている。大型で有名な金属製クラテールとしては、サモス島の僭主ポリュクラテスが所持していたものやクロイソスがデルポイの神託所に捧げたものがある。初期の青銅製クラテールは(しばしば持ち手部分だけ)2、3現存する(しばしば持ち手部分だけ)が、そのほとんどが渦巻型である。これらはペロポネソス半島のスパルタ、アルゴス、コリントスで主に生産されていた。古典期の間は渦巻型が萼型と共に一般的であり、コリントスと隣接するアッティカの工房の生産が活発だったと考えられる。マケドニアの紀元前4世紀の墓から、渦巻型と萼型の素晴らしいクラテールが出土している。特に Derveni krater は古代ギリシアの金属細工の傑作とされている。
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