遺伝・染色体異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:53 UTC 版)
様々なタイプのエナメル質形成不全症(英語: Amelogenesis imperfecta) がある。遺伝性のものは低形成型(I型)、低成熟型(II型)、低石灰化型(III型)、タウロドント併発性低形成/低成熟型(IV型)の4通りに、非遺伝性の先天的なものはエナメル質減形成とエナメル質石灰化不全に分けられる。最も一般的な低石灰化型は完全に石灰化していないもので、常染色体優性の遺伝疾患である。結果、エナメル質は咬耗症や摩耗症などで容易に損耗し、出てくる象牙質のために黄色く見える。低形成型はX染色体上のアメロゲニン遺伝子の異常 で、正常なエナメル質がほとんど形成されず、低石灰化型と同じような症状となる。また、近年には Molar Incisor Hypomineralization (MIH) と呼ばれる第一大臼歯と切歯に限局して発生する原因不明のエナメル質形成不全の報告がなされている。
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