造血器腫瘍ガイドラインに基づく治療選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:15 UTC 版)
「慢性骨髄性白血病」の記事における「造血器腫瘍ガイドラインに基づく治療選択」の解説
造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版補訂版に基づく治療選択を以下に記す。 慢性期の治療 一次治療としてイマチニブ、ダサチニブ、ニロチニブの中から1剤を選択する。副作用が異なるため、患者背景に応じた治療選択を行う。 治療抵抗性となった場合には、上記にボスチニブを加えた薬剤のうち1剤を選択する。イマチニブを用いていた場合は、ダサチニブ、ニロチニブ、ボスチニブのうち1剤を選択する。ダサチニブ、ニロチニブを投与していた場合は、第2世代のうち投与していないほうの薬剤もしくはボスチニブのどちらかを選択する。 三次治療以降の場合やT315Iを認める場合にはポナチニブが選択肢となる。 進行期(移行期・急性期)の治療 移行期の場合はダサチニブ、ニロチニブが選択される。すでにチロシンキナーゼ阻害薬で治療中の場合には、ボスチニブ、ポナチニブも選択肢となる。 急性期の場合はチロシンキナーゼ阻害薬に化学療法の併用が検討され、さらに移植適応がある場合には同種造血幹細胞移植が行われる。
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