誘引突起・擬餌状体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
アンコウ目魚類の背鰭の第1棘条は釣竿状に変形しており、誘引突起(イリシウム)と呼ばれる。誘引突起の先端にある房状に膨化した部分を擬餌状体(エスカ)と呼び、アンコウ類は擬餌状体を餌のように動かして獲物をおびき寄せる。漸深層遊泳性のチョウチンアンコウ上科の仲間では、擬餌状体が共生発光器官として機能することも多い。また、オニアンコウ科の深海魚は複雑に分岐した顎鬚のような構造を持ち、やはり餌の誘引に用いると考えられている。
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