認知科学における視点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 04:56 UTC 版)
実際の形状としては立方体の形状をした物体は、視点の位置によって六角形に見えたり正方形に見えたりする。1つの視点から見れば手前の衝立に隠されて見えないものであっても、視点を様々に変えてみて見ることができればその存在が確かめられる。このように同じ物体であっても視点の位置によって違った形に見えたり、あるいは見えたり見えなかったりする。 ある視点から見える「見え」のことを「form」(形)と呼び、対象の実際の(3次元なら3次元的な)形状のことを「shape」(姿)と呼ぶことにする。1つの視点から見えるformは、対象のshapeを何ら規定するわけではないとギブソンは指摘する。 ある対象を、動的視点(後述)を駆使して様々な視点から見るということは、対象を「実在」(reality)として見ることである。一方、静的視点(後述)から見える形を見るということは、対象を「見え」(appearance)として見ることである。
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