訓民正音解例本の誤訳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:21 UTC 版)
ユネスコ記憶遺産に登録する必要から訓民正音は公式に英訳されたが、そこに誤訳があったという主張がある。 解例本の「全淸之聲凝則爲全濁也」などで凝の字は従来、平音が「凝固して濃くなる」と解されていたため英語でもそのように訳された。また、解例本には厲の字が何箇所も使われているが、これは従来「激しい」と解されていたため strong と訳された。それぞれの形容する音を濃音、激音と呼ぶことがあるのはまさに凝と厲の漢字をこのように解釈したことに由来する。ちなみに解例本は全濁音を「最不厲」とも形容しているため、この部分は weakest sound と訳された。 これらが誤訳であるという主張では、厲は「速い」の意味であるとし、逆に凝は「遅い」の意味であるとする。この主張によれば濃音、激音という呼び名も不適切であり、訓民正音全体を誤読することにもなるという。
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