角力取山古墳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 遺跡 > 古墳 > 日本の古墳 > 角力取山古墳の意味・解説 

角力取山古墳

(角力取山の大松 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 13:55 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
角力取山古墳

墳丘全景
(墳頂にクロマツ(岡山県指定天然記念物))
所在地 岡山県総社市岡谷
位置 北緯34度39分32.98秒
東経133度46分22.92秒
座標: 北緯34度39分32.98秒 東経133度46分22.92秒
形状 方墳
規模 一辺約36m×約38m
高さ約5m
埋葬施設 不明
出土品 埴輪
築造時期 5世紀後半
史跡 総社市指定史跡「角力取山古墳」
地図
角力取山
古墳
テンプレートを表示

角力取山古墳(すもうとりやまこふん)は、岡山県総社市岡谷にある古墳。形状は方墳。総社市指定史跡に指定されている。

概要

岡山県南部の低丘陵上に築造された古墳である。「角力取山」の古墳名は、かつて戦前に古墳西側に土俵があり、御崎神社の奉納相撲が催されたことによるという[1]。これまでに調査は実施されていない[2]

墳丘は一辺約36メートル×約38メートル、高さ約5メートルを測るが[1]、これは方墳としては岡山県で最大規模になる[2]。段築・葺石の有無は明らかでないが、埴輪片が出土している[1]。主体部の埋葬施設は不明[2]。築造時期は、墳形から5世紀後半頃と推定される[1]

古墳域は1971年昭和46年)に総社市指定史跡に指定された[1]。また1972年(昭和47年)には、墳丘上に生育するクロマツの古木が岡山県指定天然記念物に指定されている[3]。なお古墳北側そばには、後世に旧山陽道が引かれている。

文化財

岡山県指定文化財

角力取山の大松
(岡山県指定天然記念物)
  • 天然記念物
    • 角力取山の大松
      角力取山古墳の墳丘上に生育するクロマツ。樹高18メートル、目通り周囲5.4メートルを測る。樹齢は約450年と推定される。戦前にはさらに数本の老松があったというが、現在は1本を残すのみとなっている。1972年(昭和47年)12月9日指定[4][3]

総社市指定文化財

  • 史跡
    • 角力取山古墳 - 1971年(昭和46年)3月20日指定[1]

その他

  • ギリギリ山古墳石室
    総社市西郡下山田上にあったギリギリ山古墳(持坂20号墳)の横穴式石室1979年(昭和54年)の県道建設に伴い、角力取山古墳西側に移設・復元されている。
    ギリギリ山古墳は円墳で、直径約30メートル、高さ4メートルを測った。石室は玄室(長さ4.2メートル・幅2.4メートル)、羨道(長さ2.8メートル・幅1.1メートル)、墓道(長さ3メートル・幅1.1メートル)から構成され、西方に開口したが、天井石はすでに失われていた。築造年代は6世紀中葉頃と推定され、7世紀中葉頃の2人以上の追葬も認められている[5]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f 角力取山古墳(総社市「総社観光ナビ」)。
  2. ^ a b c 角力取山古墳(平凡社) 1988.
  3. ^ a b 角力取山の大松(総社市「総社観光ナビ」)。
  4. ^ 角力取山の大松(岡山県「おかやまの文化財」)。
  5. ^ ギリギリ山古墳説明板(旧山手村教育委員会、1990年設置)。

参考文献

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「角力取山古墳」の関連用語

角力取山古墳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



角力取山古墳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの角力取山古墳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS